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プロロジス▼延床面積16万9000㎡、大阪に最大規模の物流施設竣工 

2007年06月18日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】プロロジスは6月11日、大阪市此花区の舞洲内に建設していたマルチテナント型の大型物流施設「プロロジスパーク大阪Ⅱ(ツー)」を竣工した。既に施設スペースの25%が契約済みとなっており、同社では引き続き入居企業を募集している。
 プロロジスパーク大阪Ⅱが完成したことで、舞洲内で稼動するプロロジスパークは、アスクル(株)専用のプロロジスパーク舞洲Ⅰ、(株)日立物流専用のプロロジスパーク舞洲Ⅱ――の3棟となる。
 このほかに現在、舞洲内でプロロジスパーク舞洲Ⅲ(マルチテナント型)、プロロジスパーク大阪Ⅲ(同)の2棟の開発を進めており、これらを含めた舞洲内のプロロジスパークの総延床面積は57万4000㎡に上る。
 今回竣工したプロロジスパーク大阪Ⅱは、プロロジスが開発した施設としては国内最大規模の物流施設で、最新の港湾・流通型物流施設開発ノウハウを駆使、多様な企業の物流施設ニーズに細やかに応えることをコンセプトに開発。
 延床面積は16万8929㎡に達し、各階へコンテナトラックが直接乗り入れ可能なランプウェイを上り用・下り用の2基備えた地上8階建ての施設となる。
 1階部分に31台、8階に179台の合わせて210台分の普通車用駐車場、8階には34台分のトラック用駐車場を備えている。
 倉庫スペースは、3000㎡から区分が可能で、倉庫スペース内部の耐震壁(ブレース)を使用せず、防火シャッターで区画するためフロアを広く自由に使える。ラックやコンベアなどの作業機器の自由度の高いレイアウトも行え、荷役の効率化を最大限まで高めることができる。
 また、600%の容積率の高さを活かし、倉庫内の高さを必要としない流通加工などでのスペースの有効活用もできる。
 このほか、企業の事業継続計画をサポートするサステイナブルな自然環境保全型物流施設として、フォトロード(光触媒舗装)や外構緑化、交壁面緑化システムの導入よる排気ガス浄化とヒートアイランド現象の緩和、敷地内の小型風力発電機による風力発電を行い、外壁には断熱効果の高い金属製断熱パネルを採用した。
 建築構造には、環境負荷の低減効果の高いプレキャスト・プレストレスト・コンクリート工法と杭頭免震工法を応用した最新の免震構造を採用し、阪神大震災クラスの地震発生時にも安全確保、荷崩れによる製品毀損を防止できるという。
 施設内には、入居企業の従業員用の託児所を設置し、定員25人程度の認可外託児施設として利用する。災害時には80人程度を収容できる避難所として、また、託児所内倉庫は備蓄倉庫として、非常時の水や衣服などの物資の収納場所として機能する。
 レストランなどのアメニティ施設、最新のITインフラを整備したオフィススペース、最新の防災システム、24時間対応可能なセキュリティシステムを装備するなど、最先端の総合物流センターとして企業の戦略物流をサポートする、としている。
 立地は大阪港・舞洲地区内のほぼ中心部で、大阪南港フェリーターミナル近くで稼動するプロロジスパーク大阪から6.4km、大阪都市圏の中心から9km、神戸市から16kmと交通アクセスに恵まれており、陸・海・空の結節点として「国際交易・物流のみならず近畿圏など内陸への物流にとっても理想的な場所」。