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ハマキョウレックス▼新規受託2件、物流センター事業好調、運送は不振 

2007年08月16日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】(株)ハマキョウレックスが8月3日に発表した4-6月期業績は、売上高207億4600万円(前年同四半期比4.1%増)、営業利益6億5300 万円(26.1%増)、経常利益6億2000万円(21.3%増)、四半期利益3億1100万円(11.5%増)と、すべてで過去最高を記録した。
物流センター事業は、前連結会計年度に受託した2社の物流を4月に新規物流センター(藤沢第二)内に稼働させたほか、2007年4-6月期中に2社の物流を新たに受託。
このうち1社は7月に稼動しており、残る1社も8月の稼動に向け準備を進めている。
貨物自動車運送事業では、営業損失8800万円となった。損失要因は、近物レックス(株)の貸切運送で、主要荷主の業績不振から荷動きが低下し、営業収益が減少。コスト面も、近物レックスで傭車料が前年同期比5900万円(11.7%増)増加、税制改正で減価償却費が3400万円増加、津支店の不動産取得税2500万円が発生し損益を圧迫した。
近物レックスは経営改善の成果が「少しずつ見え始め」、同社単体の営業損失は前年同期比2400万円の回復となった。
近物レックスでは、6月の定時株主総会でハマキョウレックスから新たに5人が代表取締役を含む役員に就任。4月から組織体制を見直し、本社、地区部、店所間の情報の伝達を迅速に行っている。
また、全店所から本社に報告する営業日報を新たに導入し、情報の共有と改善指導を行っているほか、店所別の損益を明確に管理するためのシステムが4 月に稼動。店所ごとの収支が明確になることで改善対象が数値で表せる効果を生んでおり、収支改善の具体的ツールとして活用を始めているという。
また、不明確だった幹線輸送経費も便ごと、店所ごとに明確に算出できるシステムを構築し、7月から幹線輸送の見直しに着手している。
運賃是正では運賃率に全社で明確な基準を設け、基準以下の荷主に対し重点的に個別交渉を行っており、不採算荷主の情報を営業本部で集約分析、撤退も視野に入れ強力に交渉。
近物レックスの経営改善をグループ全体での最重要課題とし、2009年3月期の売上高経常利益率として、連結で6%以上、単体で9%以上を目指す。