物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

トーハン▼桶川SCMセンターを全面稼動 

2007年10月18日

 大手取次業者のトーハン(本社=東京都新宿区、山﨑厚男社長)は、このほど書籍注文品流通の物流拠点「トーハン桶川SCMセンター」を全面稼働した。
 出版業界は現在、岐路に立たされている。インターネットの普及に伴う情報源の移行により、出版業界は90年代半ば頃から市場は縮小傾向へ。出版社側はこの売上減を穴埋めするために、新刊点数を増やす傾向にあり(2006年の新刊発刊点数は7万7722点)、陳列数の多い大型書店の台頭、ネット通販の普及と相成って、多品種少量化が大きく進むこととなった。その結果、書店店頭では需要と供給のミスマッチをしばしば起こすこととなり、3割ともいわれる返品率によって、余分な物流費・生産費がかけられ、業界全体の経営を圧迫する形となっている。
 こうした状況を防ぐべく、桶川SCMセンターでは、書店への送品データ、各店舗の販売データ、さらに書店からの返品データをリアルタイムで取得し、業界三者が共有することで出版SCMを構築。流通のムダやロスを排除するとともに、取得したデータを活用して需要の予測や掘り起こしを図る戦略的な営業により需要と供給のミスマッチを解消。“読者が欲しい本を欲しい時に手に入れる”ことのできる市場をめざしている。
 同センターの施設概要は次のとおり。
 まずトーハン桶川SCMセンターは、書籍注文品の送品から返品まで一連の物流拠点を集約し、物流とあらゆる流通情報を取得して、読者ニーズの多様化、多品種少量型の出版傾向に対応。平成18年4月に返品部門、平成19年1月に注文(送品)部門が稼働開始。以降順次稼働範囲を拡大し、このほど全面稼働へ。これに伴い、現在地方拠点21ヶ所の在庫統合も順次進めており、年内に完了する予定となっている。
 これにより業界最大規模の80万点・1,800万冊の在庫となり、多様化する読者ニーズに迅速に対応。同センターは、24時間365日稼働で、1日当り送品190万冊、返品65万冊の処理を行うこととなる。
 設備的には、返品部門は、自動検品システムと高速仕分け機(ブックソーター)、注文品(送品)部門においても、書店別高速自動仕分け機(ブックソーター)を導入。こうした最新鋭の機器と物流システムで取得したデータを最大限に活用することで、新たな営業施策を推進。営業担当者が訪店し、データ分析を基に取引先書店の環境と客層に応じた品揃えや売場づくり、市場の分析と実績に基づいた需要予測など、個店毎にカスタマイズした提案を行います。取引先書店と情報を共有し、より高度化した提案型営業で、読者ニーズへの対応、増売をサポートしている。
 センター概要は次のとおり。
<トーハン桶川SCMセンター概要 >
所在地=埼玉県桶川市大字上日出谷字原新田1202-1
敷地面積=65,400㎡(19,800坪)
延床面積=76,300㎡(23,100坪)