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エンタシス▼QRコードと携帯電話を使い安価なコストで個品管理を実現

 現在、普及しているQRコードと携帯電話を活用して、月額の安価な利用料金(ASP方式)を払うだけで、個品管理を行える。高度なトレーサビリティシステムを享受できる試みが、注目を集めている。

 ベンチャー企業のエンタシス(本社=東京都新宿区、粂井高雄社長)が提供する仕組みがそれだ。

 個品管理やトレーサビリティ管理を行うためには、RFID機器のように、多額のコストをかけなければ、できない、あるいは面倒な作業ばかりが増えてしまう、といったイメージがあるが、そういったことはまったくない。

 製品や伝票類に個別情報が印字されたQRコードを貼付し、各作業段階で携帯電話のカメラ機能を使って読み込んでいくだけで、通過拠点経路や各作業のタイムスタンプが、逐一、記録。エンタシスが管理するサーバー側にデータが送られ、管理者側は携帯端末、あるいはパソコン側から、リアルタイムの「みえる化」情報をみることができる。

 驚くことなかれ、システム構築にかかる初期費用は、ごくわずか。

 通信事業者との協業により、QRコード読取に活用する専用の携帯電話本体も無料で提供される。要するに月額の安価な利用料金さえ、払えば、サービスを享受できる。

 携帯電話ということで、操作性に疑問を持たれ.る方もいるかもしれないが、そうした不安はまったく持つ必要はない。

 サービス時に提供される専用携帯電話の初期画面はQRコード読取画面。ユーザーの作業状況に併せた画面構成で構築され、携帯電話画面から、作業指示が入り、これに従って作業確認をしていけばいいだけ。誰もが扱える携帯電話のキー操作を押していけば、いいだけで、熟練作業者でもなくても、たやすく操作できる。

 さらに作業者が何か異常を発見すれば、メール・写真機能を使い、現物情報を送信することもできる。
ちなみに、この仕組み、QRコードに限らず、RFID、バーコードなど主なコード体系に対応したものとなっており、QRコードから切り替える場合でも大元のシステムインフラを変更せずに対応できる。そのため将来、RFIDが普及した場合でも、気にすることなく活用できる、未来を見据えたシステムともなっている。

 ここまでの説明を聞いて、「月額の低料金でサービスを利用できるのは、わかったが、所詮、決められたフォーマットのもと、限定されたサービスしか、受け入れられないんじゃないのか? うちの業務には当てはまらないから」と思う人もいるかもしれないが、この仕組みは個別ユーザー業務に併せた柔軟なカスタマイズが可能。

 実にさまざまな取り組みを行うことができる(ちなみにカスタマイズを含めた立上げ期間も短期間)。

 これまで、実現させた(今後提供するサービスを含む)サービスのあくまで一例をあげても、次のようなものがあげられる。

 ユーザー側が、自分で思いついたサービスをエンタシス側にぶつけて、構築された仕組みも多くあるので、IT化を考えている人は一度、検討してみてはどうだろうか?

(活用事例1)ペット用食品の原材料からのトレーサビリティ

 今春から大手スーパー店舗売場で販売されるペット用食品に適用された仕組み。

 生鮮食品においては、いくつか取り組みがなされているものの、加工食において、複数の原材料が入り混じるだけにトレースシステムが構築されることは、極めて異例のこと。食品の偽装表示が問題視されるなか、安全・安心の仕組みとして、注目度は高い。

 このペット食品に使われる食材(原材料)はすべて北海道産で構成。この商品の包装パッケージには1つずつQRコードが貼られていて、原材料の生産情報(誰が作ったかまで把握できる)からデータを記載。包装、物流、保管、陳列、販売、さらに購入した消費者へのポイント付与まで、移動情報を専用携帯電話でトレース。こうした情報は消費者側も携帯電話を活用することで閲覧することができる。

 具体的にできることとしては、①原料の明確化(品質保証)、②生産者の特定(生産責任)、③携帯電話のGPS機能によるリアルタイムの時間・場所の確認、④賞味期限の明確化、⑤保管期間を把握することに在庫効率化によるコスト削減、⑥陳列期間把握(売れのスピード)、⑦販売需要動向の把握、⑧消費者にポイントを付与するなど販促活動にも活用できる―など。

 これら大量の情報が専用サーバーにて、一元管理できるようになる。

 しかも前述のとおり、わずかな初期導入費用と、安価な月額利用料で享受できるようになるのだ。

(活用事例2)ルート便管理システム

 このシステムは、管理画面から、図のように、各車両の業務状況(車両の1日のスケジュール、車両経路となる拠点別の集荷アイテム、納品アイテム情報など)など、配送情報を「みえる化」したもの。

 入出荷処理を行うドライバーは配送前に、作業者登録、業務開始用カードに印字されたQRコードを専用携帯電話で読み取る。

 集荷・納品作業時には、作業情報を指示したQRコードを読み取り、携帯画面をみながら荷姿と表示上のアイテムを照合し、確認を進めていく。

 これらの作業はタイムスタンプとなって記録。誰がいつ、どの荷物を集荷・納品したがわかる。荷物追跡が図れるというもの。

 ルート作業時には、荷物の誤配などで、どこにいったがわからなくなり、探し出すのに苦労するケースが多々あるが、こうした管理形態によって、そうしたムダな作業を排除。

 大手物流業者が億単位を費やし、構築した大システムなみのサービスが月額利用料だけで享受できるようになる。

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下記アドレスをクリックで拡大図がご覧になれます。
http://file.e-sohko.com/eigyo/b-news/080205/entashisu-1.pdf

(活用事例3)カゴ台車管理

 配送される商品を搭載するカゴ台車を管理する仕組み。カゴ台車にQRコードを貼付。配送先などに移動するごとに、携帯電話でQRコードを読み取り、カゴ台車の拠点別の数量を把握。

 カゴ台車の行方不明、返却漏れを削減するとともに、配送先情報の実績管理によって、効率的な納品と回収を実現する。

 個別の管理ができるため、搭載する商品と紐付けして、商品情報管理(商品別の配送別動向に基づき、最適ロット配送を実現する)を行っていくことも可能だ。


 このほか、事例をあげるだけでも、空調設備クリーニング業向けの作業報告書作成を支援する仕組み、使用済食用油のリサイクル、土地・建物の登記申請書類の追跡システム、工事進捗管理システム、海外貿易のシッピングトレースシステムなど、実にさまざまある。

 モノの管理にとどまらず、作業者の作業管理にも活用できるので、応用範囲は広く、極めて有望な仕組みといえる。

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下記アドレスをクリックで拡大図がご覧になれます。
http://file.e-sohko.com/eigyo/b-news/080205/entashisu-2.pdf

▼エンタシス会社HP
http://www.entersys.co.jp/company/index.

※取材・作成協力「月刊ロジスティクスIT」

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