今までの説明で、倉庫の賃貸借を受け持つのが物流不動産だと思われたかもしれませんが、扱う物件は貸し倉庫以外にもあるのです。
売り倉庫情報も、買い手が買ってから賃借を始めれば、物流不動産の分野に入り込んできます。営業倉庫・売り工場・貸し工場も同様です。貸地や売地があって、買い手が倉庫を建設し、賃貸を始めれば、これも物流不動産です。もちろん、売買案件だけでも対応します。
逆に言えば、物流不動産ビジネスを開始し、ネットワークを作り上げていけば、貸し倉庫以外の関連情報が入ってきます。そこに対応をしていくことが、新たなビジネスとなっていくということです。
より確実に物件と借り手を結び付けるには、細かい情報・コンサルタントが必要です。
物件の大きさなどの情報に加え、物流面・建設面で評価をし、どういった貨物に合うのか、そういった借り手の情報が今あるのかを確認。紹介をして、契約となります。場合によっては、資金調達の相談を受けます。実物を見ないと、貨物への適合性などは分かりません。
不動産は、物件情報を扱うのは得意ですが、それが物流にどう利用できるかまでは考えられません。物流は、建物を見れば、どのように利用するのがいいのかは判断できますが、物件を探すことも、資金調達のやり方もできません。同じように建設や金融も、対応できるのは一部分に限られます。
物流不動産は、これらすべてのことに、スピーディに対応することです。物流のワンストップサービスが提供できなければ、ビジネスとしては成功できないでしょう。
物流不動産で営業を行うのに二つのポイントがあります。それが「情報は鮮度が命」と「現場百遍」です。
物件情報はデータベース化し、会社内で情報共有化をしています。ヒアリングや現場視察、図面などから得られた情報を整理します。いかに正確な情報をすばやく手に入れ、外に出せるかが、営業として重要なポイントになってきます。
また、現場を何度も見ることで、気がつくこともあります。営業では、普段は午前10時から午後3時ぐらいに行くことが多いです。昼は変哲のない普通の道路だったのが、朝の早い時間には通学路として利用されていて、トラックの出入りを極力避けなければならないこともありました。渋滞の有無も、現場に時間を変えて足を運ばないと見えてきません。天候や曜日で雰囲気がガラっと変わることもあり、経験を積んでも、常に現場に行くと新たな発見があります。
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登坂 雅樹(とさか・まさき)
大学を卒業後、倉庫・配送センター等事業用不動産専門の会社に営業として就職。約5年間の物流不動産の経験を経て、イーソーコ株式会社に転職。トータル約9年の物流不動産暦における仲介実績延べ約7万坪・売上実績約3億円・携わった契約件数は、約300件に上る。入社5年目の現在は、物流不動産部の課長として活躍している。


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