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清水建設▼セシウム浸潤の腐葉土層などを効率的に除去できる「SCクリーンシステム」を開発 

2015年03月30日

清水建設は、福島県内のセシウム汚染地域における森林除染向けに、高圧エアを使ってセシウムを除去できる「SCクリーンシステム」を開発した。同社が福島県双葉郡広野町で実施している除染工事においてその効果を確認し、今後本システムを各地で行われる森林除染に展開する計画となっている。

このシステムは、風速200~300m/秒の高圧エアで腐葉土層をほぐすエア噴付装置、ほぐされた土壌の吸引・回収装置、回収した除去土壌を空気と分離して大型土のう袋に詰め込む分別装置の3装置から構成されている。使用する高圧エアはコンプレッサーからホースを介して供給され、システムは2t吊りクレーン装置付き2t積みトラックで運搬可能。

高圧エアは空隙がない鉱物土層までほぐすことがなく、また植生の根を切断することもないため、腐葉土層に限った除去が可能であり、かつ残った植生の根が鉱物土層の流亡を防止する。また、ほぐれた土壌については、残った根に左右されずにもれなく吸引・回収できるので、汚染土壌が拡散することもない。同社の発表によると、土壌の除去量は必要最小限で元の環境が極力維持でき、かつ腐葉土層を削り取る場合と同等の除染効果が確実に得られるという。