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三井物産▼マレーシアのイスカンダール地区での賃貸用倉庫・工場開発事業へ参画 

2015年08月04日

三井物産は、シンガポールとマレーシアの企業による合弁企業Nusajaya Tech Park Sdn.Bhd.(以下NTP社)と、マレーシアのイスカンダール・ヌサジャヤ地区にあるヌサジャヤテックパーク内で賃貸用Built toSuit(注文建築)型倉庫・工場開発事業に取り組む合弁契約を締結した。

新設する合弁会社の出資比率は三井物産が49%、NTP社が51%で、日系製造業を中心とした顧客を誘致し、ヌサジャヤテックパーク(合計約210ヘクタール、第一期開発:約50ヘクタール)内の7区画(約10ヘクタール)を開発する予定だ。なおNTP社は、アジア最大級のビジネススペース・デベロッパーであるシンガポールのAscendas Pte Ltd.と、マレーシア政府系投資ファンドKhazanah Nasional Berhadの100%子会社であるUEMグループの市街地・不動産開発を推進する中核企業UEMサンライズが組成する合弁企業。

現在、日系企業を含む多くの在シンガポール企業は、土地不足や賃料・人件費等の事業運営コスト上昇といった課題を抱えており、2217平方kmの広さを有するイスカンダールは有望な投資対象地域として注目されている。

イスカンダールはシンガポールに近く、同国の金融サービス・インフラ・製造業に関するサプライチェーン機能を享受できることができる。またマレーシアは一人当たりGDPが1万ドルを超え、アジア諸国の中で専門性の高い人材の確保が比較的容易であることから、医薬・精密機器・医療機器等、高付加価値産業の進出が見込まれている。

企業誘致活動が順調に進めば事業開始後4年で7区画全てが完工し、完工後4~5年を目途にシンガポールやマレーシア市場におけるREIT等を通じた証券化も視野に入れた事業を展開していく。

三井物産は本事業を通じて、今後見込まれる日系製造業等のイスカンダール地区への移転に向けた不動産ソリューションの提供を目指すとしている。またイスカンダール・メディニ地区でオフィスビルや住宅等の商業開発を行うスマート開発事業とのシナジーも追求していく。