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GLP▼千葉県流山市に総延床面積32万m2、3棟の物流施設開発 

2016年09月17日

グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は9月6日、千葉県流山市でマルチテナント型の先進的物流施設「GLP流山Ⅰ」を着工した。

総延床面積約32万m2のGLP最大のプロジェクト「GLP流山」で最初に着工する「GLP流山Ⅰ」は、地上4階建、延床面積約13万m2で、プロジェクトで開発予定の3棟のうち、最も大きな物流施設となる。

プレキャストコンクリート造・免震構造の物流施設で、都心から約25km、常磐自動車道流山ICから約0.5㎞、国道16号線にもアクセス両行で、東武野田線初石駅から約1.8㎞に立地する。

GLP流山プロジェクトは、生産加工、保管、流通加工、配送まで物流プロセスをトータルで支援する次世代型の施設を目指している。

GLP流山Ⅰは、従来の物流施設では対応していなかった工場用途として、必要とされる電気、ガス、給排気、給排水といったビルインフラを備えると同時に、工場用途向けの法的要件も整え、従来、工場と物流施設の双方でオペレーションを行っていた企業に対し、1か所で集約されることにより、コストと時間の重複を解決し、今までの物流施設との差別化を図る。

冷凍冷蔵庫の設置対応、高床バース、低床対応、危険物庫設置対応、将来的にメザニン(中2階)対応、給油所・洗車場対応とさまざまな用途に応える開発計画としている。

また、物流業務効率化を図るための付加価値サービスの一環として「GLP流山Ⅰ」と11月に着工予定の「GLP流山II」の2施設に入居する企業が共通して利用できる「共同荷受システム」も導入する。

今までは荷受事務所に人員を配置していたところをタッチパネルによる受付とし、受付業務を軽減するとともに、ドライバーの待機場での待機時間を減少させ、荷受作業全体の効率化を図る。

GLPの帖佐義之社長は「物流のすべてが、ここに集まる。物流の未来がここから始まる。をキャッチフレーズとした、3棟からなるGLP最大のプロジェクト。キャッチフレーズ通り、ここには、現在の物流施設の課題であった生産から配送までを含めたサプライチェーンの統合に応える施設計画を構築している。工場、ターミナル、物流施設が一体となったフルパッケージ型の物流施設だ」と話す。

深刻さを増している雇用問題では、流山市と三郷市を背景に人口集積地に近く、特に流山市はこの10年で人口が倍になったという地域的な有利さを挙げている。また、トイレ、シャワー室、カフェテリア、コンビニ、コインランドリー、託児所とアメニティ関係はこれまでにない充実度となっている。さらに、雇用支援のため、大手人材派遣会社の事務所を施設内に設置する予定だ。マルチテナント型のために、入居企業数社による従業員のマッチングも可能だ。

帖佐社長は「三郷市と同様、流山市も物流集積地と呼ばれる地にしたい。雇用問題は少子高齢化もあり、従業員確保には困難が予想されるが、それだけに、最大限の雇用支援策を用意した。これは他社との大きな差別化につながると思っている。また、アメニティ充実の効果は写真をパンフレットに載せるだけでも効果てきめんで、その後の従業員の満足度調査でも高い評価を得た。より良い労働環境を提供する」と述べた。

なお、GLP流山の3棟はいずれもマルチテナント型を予定しており、BTS型への変更も可能だという。

■概要
施設名:GLP流山Ⅰ
所在地:千葉県流山市南字上耕地261
敷地面積:6万m2
延床面積:13万m2
構造:4階建/ダブルランプ
着工:2016年9月
竣工:2018年2月(予定)

施設名:GLP流山II
敷地面積:4.2万m2
延床面積:9.6万m2
構造:4階建/ダブルランプ
着工:2016年11月
竣工:2018年5月(予定)

施設名:GLP流山III
敷地面積:4.2万m2
延床面積:9.1万m2
構造:4階建/シングルランプ
着工:2017年度内(予定)
竣工:2018年度内(予定)

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