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DHL▼新型の免振コンテナを運用開始 

2017年03月04日

DHLサプライチェーンが、衝撃・振動吸収性に優れた「球状サスペンション機能付き免振コンテナ」を開発。ビアメカニクス社の修理サービスパーツ輸送用に使用開始した。

新コンテナは、落下・衝撃周波数5Hz以上から減衰でき、従来品と比較して製品に加わる衝撃加速度(G値)を最大40%低減することが可能。また、繰り返し使用可能な高耐久性(100万回以上のストローク試験を実施済み)および高耐候性(温湿度による変化なし)を有し、製品特性に応じて固有振動数を容易に調整できることが特徴。本コンテナを繰り返し使用することにより、包装資材コストおよびショックウォッチ(衝撃加速度測定用ラベル)購入コストの削減のみならず、CO2排出量を約75%削減することができ、利用者のCSR(企業の社会的責任)活動の促進にもつながるとしている。

従来のサスペンションは、コイルばねが軸方向にのみ変形するため、荷重の分散が起き難く、緩衝が不十分になりやすいという欠点があった。また、ゴム等のエラストマの塊や袋状に形成されたサスペンションも温度や気圧の変化が激しい環境下で体積変化を起こし破壊する恐れがある。

新コンテナの主要技術である球状サスペンションは、松田技術研究所が開発・特許取得したもの。サスペンションを複数の長尺状弾性片同士を円弧状に撓んだ状態となるように両極部で相互に締め付け固定することで、球状に形成されているばね部が荷重を受けて全方向に変位し、温湿度や気圧変化のある環境下でも安定的に使用でき、衝撃・振動を効率よく緩衝することが可能だ。