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ヤマトロジ▼カーディナルヘルスと医療機器供給で提携 

2017年05月25日

ヤマトロジスティクスは25日、ヘルスケアサービスと医療製品を手掛ける米カーディナルヘルスの日本法人・カーディナルヘルスジャパンと基幹輸入通関、国内物流などの分野で提携したと発表した。

カーディナルヘルスは米国で病院、救急センター、薬局などの医療施設を対象にしたヘルスケア製品、医薬品、サプライチェーン・ソリューションなどを提供。日本国内では2015年に買収した、心臓・血管関連デバイス事業部門・コーディスを基幹事業に展開していた。

ヤマトロジでは多角的に物流サービスを提供するなか、柱のひとつに据えるのがメディカル物流サービスだ。羽田クロノゲート内には薬事法ライセンスを取得したメディカルセンターを構築。医薬品・化粧品といった薬粧品での物流支援から、医療機器・医療用器械に特化した販売・貸出し、回収・再貸出しまで、トータルな物流サービスを請け負う。新しい拠点として東京メディカルセンター(東京都江東区)を設立、専用センターは全5拠点にまで拡大したが、11月稼働の関西ゲートウェイでも展開していく構え。

同日、都内で開かれた記者発表でヤマトロジの本間耕司社長は「医療分野の国内市場規模は米国に次いで2位の規模、今後もマーケットの拡大傾向は間違いない」と語り、羽田クロノゲートのメディカル保管庫が満床になったことを明らかにした。また「医療の流通は規制が最も厳しいが、一日の長がある当社なら差別化を図ることができる。この分野で流通革命が起きるかもしれない」と話し、患者視点でのメディカル物流サービスのメリットを強調した。

今回の提携でヤマトロジが受託したスキームは、(1)受注センターでの注文受付・情報入力などの事務的業務、(2)物流センター内での在庫管理・物流加工・製造、出荷管理ほか、(3)航空便と宅急便のネットワークを活用した輸配送、(4)ERPのベンダー選定からシステム導入、保守管理などの基幹業務システム、の4本。医療機関からの静脈物流も実施するなど、サービスの枠を拡げつつ、カーディナルヘルスのプロセスをワンストップで提供していく。