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ヤマト▼インバウンド手ぶら観光を物流で支援 

2017年10月04日

JTB、ヤマトHD、パナソニックの3社は、訪日外国人旅行者を対象とした手ぶら観光を支援するサービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL(ラゲージ・フリー・トラベル)」の取次店募集を開始した。海外サイトでは8月8日より告知、認知を拡大しており、サービス開始は2018年1月の予定。

訪日客が駅や観光地などのカウンターでスーツケースなどの手荷物を預け、ホテルや空港など指定の場所にヤマトが宅急便で届けるサービス。訪日客は手ぶらで、観光や食事を楽しむことが可能となる。

インバウンド市場は2020年4000万人・15兆円市場に膨らむと予想されるなか、日本郵便は三越伊勢丹などと組み、購入した土産物を百貨店やファミリーマート店舗から自宅まで直送する「国際手ぶら観光」実証実験を2月末まで実施。佐川急便は東京駅、スカイツリー、浅草などの主要観光地などに専門カウンターを設置、東京空港交通とのアライアンスによるリムジンバスの貨客混載サービスを展開中だ。

本サービスは、送り状の手書きが不要になったことで差別化を図る。訪日客が出国前にユニークなQRコードを取得するため、カウンターのICT端末(パナソニック製)で認証を取り、1分30秒ほどで受付が完了。荷物の発着状況はメールで通知される。
サービス基本料金は120サイズ・15㌔㌘以内2000円、160サイズ・25㌔㌘以内2500円(ともに税別)。

3社は今後、スーツケースなどの大型手荷物に加え、スキー・スノーボード・ゴルフバック等のレジャー・ラゲージ、土産品を帰国日に空港で受取るショッピング・ラゲージなど、サービスを拡充していく計画だ。

「2020年には訪日外国人旅行者の2・5%、100万人が利用するデファクトスタンダードサービスを目指したい」とJTBの吉野浩樹執行役員は展望した。