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JILS▼スピード感持ち4本柱活動に注力 

2018年07月04日

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は29日、東京・千代田区の経団連会館で定時総会を開催した。

総会では任期満了に伴う役員改選が審議され、遠藤信博会長、副会長の川合正矩氏、三枝富博氏、杉山武彦氏の再任が決定した。総会の席上、5月に開かれた「全日本物流改善事例大会2018」で受賞した物流合理化賞2社(コーセル/東芝ロジスティクス)、努力賞6社(オカムラ物流/おおさか協働物流センター・流通サービス/カスミ/コカ・コーラボトラーズジャパン/ジャトコ/古河物流)、実行委員特別賞1社(ホームロジスティクス)の表彰式が行われた。

懇親パーティで遠藤会長は、「世界経済は米朝の首脳会談、米中の貿易雅史の深刻化があり、不透明で見通ししにくい。そのなかで変換のなかで市場に高
い価値を提供を続ける産業がロジスティクスだ。ロジスティクスシステムでは高い品質、経済効率性、スピードの実現のため、各価値を提供する企業の協力、協調は欠かせない。JILSではロジスティクスコンセプト2020のコンセプトのもと、社会や経済の発展に向け、ロジスティクスイノベーション推進のための取組み、グローバルロジスティクス進展に向けた取組み、人的資源管理高度化に向けた取組み、ロジスティクス総合調査、新コンセプト提言準備、といった4つの活動を続けて参りたい。大きな価値をもたらすのはスピードだ。市場変化が不透明であるほど、スピードは重要な要素。スピード感をもって、皆様方のお役に立つように邁進していきたい」と述べた。

来賓代表では経済産業省の小瀬達之大臣官房審議官が「本日、働き方改革法が成立したが、物流分野ではトラック貨物輸送が官邸でも取り上げられ、議論されてきた。物流の課題解決には物流事業者と荷主連携による生産性向上が欠かせない。JILSは懸け橋となっていただき、引き続き、生産性の高いロジスティクスの取組みを進めていただきたい」と期待を寄せる。

続いて、国土交通省の重田雅史大臣官房物流審議官が「物流分野が商流・流通の12プラットフォームのひとつに選ばれ、スマート物流サービスの実現に向けて動き出した。現在は川上から川下まで一気通貫で輸送できるステージではない。そこで国交省、経産省、内閣府と連携を組み、産官学でスピード感をもって事業化までのアウトプットを行う。サプライチェーン全体の最適化を目指したプラットフォームに5年以内に育て上げていきたい」と述べ、乾杯の発声を行った。