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郵船ロジ▼コンテナ対応の新重量物輸送を年明け開始 

2018年12月18日

郵船ロジスティクスは12日、エアーバッグと発泡スチロール(EPS)を用いた輸送技術特許を10月に取得。鉄鋼線状コイルをはじめとする重量物の海上コンテナバンニングに最適なサービスを年明けから展開を開始する。サービス名称は未定。

同社は2013年より重量物海上コンテナ積載サービス「ストラング・システムズ」を提供、固定資材にEPSを採用、月間約600コンテナに提供する実績を持つ。新サービスはエアーバッグと従来サービスで用いるEPSを組み合わせたもの。貨物とコンテナ側壁の間に2種類のEPSブロックを設置、その間に挟み込んだエアーバッグにコンプレッサーで空気を注入する。楕円状に膨らんだ接地圧力を利用し、貨物を固定する。

エアーバッグの空気量を調整することで、あらゆる貨物サイズに柔軟に対応可能。特殊な荷役機材なしで貨物をコンテナ内に固定、取り外しが可能となった。

コンテナ内での積載効率化も目指した。コンテナ内横2列に並列できない貨物は、EPSブロックで一方を高めに設置することで斜めに段積みできる。「従来の角材などを使用する“矢倉を組む”積載と異なり、コスト面や安全面、作業効率化で大きく差別化できる」と東日本第二営業本部の細見源介氏は胸を張る。

価格設定は未定だが、年明けからトルコを仕向け地とした外航船コンテナで導入される計画だ。