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GLP▼「GLP 岡山総社Ⅲ」竣工、総社市と災害協定を締結 

2022年03月19日

日本GLPは18日、 岡山・総社市で「GLP 岡山総社Ⅲ」の竣工式を開催した。日本郵便、ダイオーロジスティクスのほか、ダイレクトマーケティング事業のジップ、理美容業界商社の滝川が入居、満床での竣工を迎えた。

3階建て、延床面積は約3万2392m2。両備が開発・造成した「岡山総社 IC 流通センター」内に開発した。岡山自動車道・岡山総社ICに近く、山陽自動車道へのアクセスも良好で西日本の物流結節点として広域配送に最適な立地にある。

同日、岡山・総社市と両備ホールディングス、GLP投資法人 、日本GLP の4者間で、 「災害時における避難場所の確保並びに支援物資の受入・配送及び物資集積・搬送拠点の提供に関する協定」を締結した。大規模災害が発生の場合、4者が連携することで災害対応の体制を迅速に整える。対象施設は、岡山総社Ⅲのほか隣接する「GLP 岡山総社Ⅰ」 、「GLP 岡山総社Ⅱ」。BCP機能を有し災害に強い物流施設の倉庫および一部の共有スペースを提供、荷役作業や配送業務を両備が担う。

災害の状況や被災者のニーズ、物資調達の情報を共有するほか、本協定による倉庫、荷役、配送業務の一括した対応により、円滑な支援業務が可能となった。

日本 GLPの帖佐義之社長は「日本GLPが開発を手がけた1号物件GLP岡山総社Ⅰだった。今回の岡山総社Ⅲ竣工とともに、総社市と災害協定の提携ができたことでうれしく思う」と述べた。

総社市の片岡聡一市長は「感無量だ。日常茶飯事で災害が起きているが、我々自治体はじめ地域の企業、市民が一体感を持って復興することが最大のテーマであろう。3年前の西日本集中豪雨で総社市は13人の尊い命を失った。7月6日の未明、8536人が総社市内の避難所に所狭しとして体育館やその廊下にごろ寝をしていた姿が忘れられない。この先災害が頻発する中で、居住空間を有し、市民に説明された上で避難を促していかないといけない。昨年末に帖佐社長に災害拠点ご提供を要望したところ、3秒足らずでご快諾いただいた。心から感謝申し上げたい」と述べた。