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大和ハウス、JR貨物▼札貨物駅内「DPL札幌レールゲート」竣工 

2022年06月05日

大和ハウス工業と日本貨物鉄道(JR貨物)は5月31日、札幌市白石区の札幌貨物ターミナル駅構内で建設していた北海道最大の物流施設「DPL札幌レールゲート」を竣工した。

両社の共同事業として2020年7月に着工した。JR貨物の所有地5万m2を大和ハウスが貸借し、3階建て、延床面積8万6276m2のマルチテナント型施設を完成させた。

貨物取扱量は道内で最大、国内では2番目に多い札幌貨物ターミナル駅構内に立地しているため、テナントは鉄道コンテナによる全国各地へのモーダルシフトが可能となった。トラック輸送からCO2排出量を13分の1に低減するほか、トラックによる長距離輸送が減少することで2024年問題の解決も視野に入れた。

1区画5400m2から賃貸可能で、2・3階の半分となる延床面積の30%は物流企業1社が入居する計画で、メーカー、流通業、EC関連企業なども多くの引き合いがあるという。

雪や雨などの天候の影響を受けずに荷物の積み下ろしや通行を可能とする1・2階の車路を設置したほか、トラックバースは建屋中央に設置。トラックバースは全体で170台分を用意、予約システムを利用することで、接車前後の時間ロス削減と作業効率を高めることが可能となった。

 

JR貨物は、鉄道輸送ネットワークを起点とした、貨物駅内での駅ナカ・駅チカ物流施設「レールゲートシリーズ」を開発、鉄道輸送+物流関連業務の付加価値サービスを提供することで総合物流企業を目指す。