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天晴地明 ― Make Japan great again. 

「イロハニホヘトチリヌルオ・・・」をもう一度思い出して。

先日ある新聞の社説に「イロハ・・」も知らない防衛大臣とかかれていた。

2か月ちかく前、当時の稲田防衛大臣が「防衛省、自衛隊として、都議選では自民党をお願いしたい」と発言したことに対して、防衛大臣辞めろと野党から叩かれた。法の専門家の弁護士でもある防衛大臣の発言は、自分の立場で発言を許されるかどうかの、知識の「イロハ」を忘れてしまった、とこき下ろされた。

私はこの発言もさることながら、「イロハを忘れた・・」という言い方に、その言葉自体を知らない人がいるのではないかと思った。数年前に日本語が達者な韓国の留学生と話をした時に、日本人の会話にある「そんなことイロハだよ」という言い方の意味が解らないと言っていたので、説明してあげたことがあった。

「イロハニホヘト・・・」は日本人なら誰でも知っている事であったが、戦後はどうだろう。ある時期からイロハを教えなくなり、アイウエオに代わってしまったから、若い人は全部言えないと思う。

昔、日本の子供は文字を習う時に、「いろは」と書いて覚えたものである。だから子供は誰でも覚えて知っている文字列であった。日本の教育の凄さは、このイロハをとにかく覚えさせてしまうこと。そしてこれが平家物語を読むと初め出てくる文、「諸行無常(すべての物事は常に変わっているという真理を知らせている)」という仏教の教えであることを、大人になってから教えるのである。日本の子供教育の仕方では、さらに正月に子供が遊ぶイロハかるたを作り、遊びながら子供たちに47もの諺を覚えさせてしまう。そして諺の意味は、大人になってからより深く理解する。

日本では、子供達を楽しませるおとぎ話も、教えを面白い話にして興味を持たせている。大人になって話の内容を深く知りたいと思った人には、あらためてそれを教える。例えば人の物を奪った鬼を猿、犬、キジを連れて懲らしめ改心させる桃太郎の話は、自分の心の中にある悪い心(邪心)を退治するために、心の中にある智、仁、勇を奮い立たせるという話である。悪い隣の爺を憎まず、いつまでも飼っていた犬に愛情を忘れなかった花咲爺の話も、愛情の力を子供に教えている。これもお経のどこかに書かれている教えであると聞いたことがある。誰か探してみてください。

戦前の日本の教育を否定する人も多くいるが、日本ではこのように子供の頃からの教え育て方がしっかりしていたので、太平洋戦争の敗戦で廃墟となっても奇跡と言われるほどの速さで復興し、世界第2の経済大国になった。これは、昔の心の教育が何らかの影響を与えていると思えます。

もう一度日本人の心にある素晴らしさを呼び起こそう。今こそ「Make Japan great again」という気概が必要です。

日本物流不動産株式会社 相談役 池田光男

日本物流不動産株式会社:平成25年設立。倉庫賃貸をはじめ、倉庫や事務所等の商業用不動産の仲介、外国人向け物件紹介サイトの運営が主業。物流業務に役立つ「物流不動産英語塾」や高品質なメイドインジャパンのアジア向けEコマース事業も展開中。

日本物流不動産株式会社HP