物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

米国人の考え方 

2e9d718af76017317cd3321ada3b9b42_m
20年ほど前、ある会に参加した時のことを思い出した。

その懇親会で一人の黒人が私の所に来て、「私の誕生日は1941年12月7日だよ」といった。私は「そうですか、私はあなたよりちょうど一か月後の同日に生まれました。兄貴なんですね」と返すと、「私はパールハーバーの日に生まれたのだ」と切り返された。

そうか、1941年・日本時間の12月8日に日本軍が真珠湾を攻撃、太平洋戦争に突入した日なのだ。12月8日付けの新聞で、12月末に安倍総理が真珠湾の慰霊墓地にお参りをすることになったため、真珠湾攻撃のことを取り上げていた。

新聞記事では「戦後75年たった今では、多くの日本人の記憶から真珠湾攻撃は忘れ去られている」と書かれてあった。20年前、戦後55年たっていた時でも、私を含め、真珠湾攻撃の年月については、多くの日本人の記憶から消えていただろうが、日本人が広島原爆投下を忘れていないことと同じように、米国人は忘れていない。

米国は宣戦布告をせずに攻撃し、多くの犠牲者を出させた日本に対しての復讐のため、当時のルーズベルト大統領は太平洋戦争へと発展させた。1945年の終戦2週間前に真珠湾攻撃した時の連合艦隊司令長官・山本五十六の故郷、新潟県長岡市が空襲を受け、3000人近くが犠牲になった。

また2004年に発生した9・11(世界同時多発テロ)では300人の犠牲者が出たが、その報復、対テロ戦争に突入し、首謀者と思われるビン・ラディンを殺害したが、6000人近い米国の兵隊が死傷した。

米国人には「やられたらやり返す」という考えが今でも残っている。米国では原子爆弾を落とし、多くに市民を犠牲にした日本から、米国はいつか復讐されるに違いない、と思っている人もいるようだ。

日本の戦争犠牲者、原爆犠牲者はやられたことは悔しいが、残った人が報復、復讐することより、戦争を2度としない。どちらの側にもみじめな犠牲者を出さない。平和な世界を築くことを犠牲者の方々はあの世で願っているのではないだろうか。私たち日本人は、その時こそ、死を無駄にしないことになる、と教えられている。

日本物流不動産株式会社 相談役 池田光男

日本物流不動産株式会社:平成25年設立。倉庫賃貸をはじめ、倉庫や事務所等の商業用不動産の仲介、外国人向け物件紹介サイトの運営が主業。物流業務に役立つ「物流不動産英語塾」や高品質なメイドインジャパンのアジア向けEコマース事業も展開中。

日本物流不動産株式会社HP