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三菱倉庫▼物流不動産事業に参入、平塚でマルチ型施設開発 

2025年11月17日

三菱倉庫は14日、本店でメディア懇親会を開き、「厚木プロジェクト」(仮称)で物流不動産事業に参入すると発表した。

経営計画「2025ー2030」の資産回転型ビジネスの一環。神奈川・平塚で運営していた倉庫老朽化に伴い、新規事業として開発を行い、竣工後はアセットマネジメント会社に売却する。着工は26年夏~秋、竣工は28年春~夏の予定。

開発地は新東名高速・厚木南ICから約1.3km、東名高速道路・厚木ICから約3㎞に位置。設計施工費約132億円は自社資金とし、4階建て延床面積4万8400平方㍍でスロープを設置、最大8テナントを誘致する。

三菱倉庫本体としては初となるナカノフドー建設に設計施工を発注、近年高止まりする建築コストの増加を吸収できたという。施設売却後は三菱倉庫もテナントとして入居する計画。

瀬ノ尾竜一不動産事業部長は「ロジスティクス事業部門の倉庫運営ノウハウと、不動産事業部門のシナジー効果により、単なるマルチテナント型の物流施設ではなく、新しい付加価値をつけたい」と話す。同社は2027年度をメドに、資産回転型ビジネスで300億円規模まで拡大する計画。