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ロジスティクス・アーキテクチャ研究会▼東京湾・物流施設共有部分テーマに開催 

2018年04月18日


ロジスティクス・アーキテクチャ(Logistics Architecture)研究会は4月10日、東京・千代田区のプラスショールーム「+PLUS」で第1回フォーラムを開催した。

同研究会は建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサーの中崎隆司氏企画によるもので、リソーコが協賛。物流変革が都市にもたらす影響について、アーキテクチャ(建築)の観点から研究を目的に催された。


中崎隆司氏

第1回は建築家の渡邊大志氏(早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 建築学科 准教授)と玉上貴人氏(日本大学 理工学部 非常勤講師/タカトタマガミデザイン代表)が登壇した。

渡邊氏は「東京臨海論~海からみた都市構造史」とした自著と同じ演題で講演。東京湾を中心とした港湾エリアの変遷を紹介、「築港という概念がとん挫した世界的には極めて稀有な弱い港だ」と指摘した後で、国際的貿易港となる以前の戦後から紐解き、米国のコンテナリレーションを受け入れなどの歴史を紹介した。


渡邊大志氏

玉上氏は建築家の目線から、自身が建築を担当したESRの物流施設内の共有部分を紹介した。玉上氏はESRから7件の物流施設内のデザインを受注実績があり、講演では施設別に定めた「積む」「くるむ」「覆う」などのコンセプトを明かした。

ESRではモノ中心の施設から人間にフォーカスした「ヒューマン・セントリック・デザイン」をコンセプトに掲げ、託児所や休憩所などのアメニティ施設を重視した。「一般的な倉庫は窓が少なく無機質」と玉上氏は語る。そこで玉上氏は「建築を通して、子どもの心を思い出してもらいたい」(同)デザインを目指し、童心に戻れる空間を創出した。


玉上貴人氏

その後、中崎隆司氏を中心に、会場からも活発な意見交換が行われた。

第2回フォーラムは5月31日(木)、18時30分から+PLUSで開催する。スピーカーには流通経済大学の矢野裕児教授、物流センター内の庫内ロボットで知られるGROUNDの宮田啓友社長を招へい、都市、建築、物流、テクノロジーの分野から、物流の進化と変化のベクトルを展望する。問い合わせはロジスティクス・アーキテクチャ研究会事務局(リソーコ/TEL03-3453-0919)まで。

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