若手の挑戦をカタチに!「イーソーコ創業塾」で経営人財育成(Vol.1) 
イーソーコグループは、物流不動産ビジネスの業界化に向けて、若手経営人財の育成に注力している。昨年は20〜30代の社長が3名新たに誕生し、次世代のリーダー候補も多数育成中。こうした取り組みの一環として、feelyou経営デザイン研究所の協力のもと「創業塾」を開催する運びとなった。今回は、その講師を務めたお二人に話を聞いた。
代表の桑岡伸治氏とイーソーコGP会長の大谷とは不動産ビジネスを通じて20年来のつながりがある。feelyou経営デザイン研究所には桑岡社長に賛同する中小企業診断士が多く在籍。経営者の課題に寄り添う伴走型の経営支援が特徴。
聞き手:金子大貴(4年目)、横森伽羽(2年目)
金子 まず、創業塾立ち上げの経緯、目的について教えていただけますか。
桑岡
大谷会長より、「物流不動産ビジネスの業界化に向けて、若い世代が経営者として独立するための経営的なサポートをしてほしい」と相談があり、お手伝いさせていただきました。創業する以上は何としても成功してほしいので、中小企業診断士の知見を活かして、できる限り成功確率を上げるための協力をしたいと考えています。
金子 創業塾では、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。
桑岡
まずは、企業理念、組織、ビジネスモデルの作り方、財務、マーケティングといった創業するにあたっての基本項目の講義です。そのうえでイーソーコGPならではの現状課題や会社経営上ボトルネックとなることについて、一緒に議論しながら、より実践的に考える場も多く設けています。
今長谷
創業塾の総仕上げとしては「事業計画書」を作成し、株主に向けて発表していただきます。通常、会社を立ち上げた際に、金融機関やステークホルダーに対して事業計画を提案していくイメージです。
金子
私が講義の様子を見学したときも具体的なアドバイスが飛び交っていました。
講義中で白熱したポイントはどんな場面だったでしょうか。
桑岡
「経営者の覚悟」について問いかけたところです。夢をもってスタートし、何としてもやり遂げるのだという自覚がどこまであるか。「イーソーコGPに所属しているから、誰かが何とかしてくれる」という考えを捨ててほしかったのです。
大谷会長からも「遠慮していても上手くいかない。失敗してもいいから好きにやってほしい。」との言葉をもらい、私も一層熱が入りました。
金子 受講者の印象・雰囲気はどうでしたか。
今長谷
皆さんフレッシュで、活発な意見をたくさん出してくれる優秀な方々だと思いました。ただ、これまでのやり方や上司からの言葉によるしがらみがまだあるようです。そうしたしがらみを断ち切り「自分で会社を作る」という気持ちを強くして取り組んでほしいですね。
桑岡
私は、良くも悪くも真面目だなと思いました。悪い意味でというのは、前例や先入観、固定観念にとらわれがちな印象があったからです。規範を守るのは大切なことですが、会社を作っていくには、これまでにない新しい発想がヒントになってきます。ですから先入観は極力もたずに、より自由で、突拍子もない意見を出してほしいと思っていました。
もう一つは、時折垣間見える控えめな姿勢です。私は5年後10年後に向けて、もっと大きな目標を掲げてもらいたいと願っていて、売上をはじめとした事業計画においても、確実に到達する数字ではなく、「5年後には上場します!」くらいの目標が聞きたかったなと思いました。
私たちは、そんな受講者の皆さんの慎重すぎる部分や前例に倣う姿勢を解くための役割を担ったのだと感じます。今後もっと殻を破ってもらいたいですし、それができる方々だと確信しています!
金子 これから受講を考えている方へのメッセージはありますでしょうか。
桑岡
物流不動産ビジネスの業界化の目的をしっかり考えるとともに、業界化を担っていくのは自分たちの世代だということをよく自覚すること。各々の成長が業界化への近道だと思います。世の中が目まぐるしく変化していますから、新しい時代には新しい発想でどんどん突き進んでください。
今長谷
イーソーコGPのように、中小企業で若手に起業の機会があるのはとても稀なこと。このチャンスを最大限に生かしましょう。また節目節目で、人のため、社会のためにつながる会社としての存在意義を自らに問い、「何のために働くのか、何のために会社を作るのか」に立ち返ることが大切です。頑張ってください!
【インタビューを終えて】
金子大貴
インタビューを通して、厳しい言葉もありましたが、講師の方お二人の創業塾にかける思いが強く伝わりました。
一国一城の主になるにはどういった心構えが必要か、そういった経営者マインドがイーソーコグループには欠けている部分なのかもしれないと感じました。
創業塾は、単なる“講義”ではなく、人生を動かす覚悟を問われる場だと思います。
横森伽羽
今回、広報として初めて取材の機会をいただき、強い意気込みで臨みました。
金子主任の真摯に耳を傾ける姿勢は大変勉強になり、私もいつか想いに迫る聞き手になりたいと感じました。
取材中は、お二方の情熱と温かさを感じる言葉が印象的で、学びの多い時間となりました。
この学びの場から生まれる挑戦を、これからも応援していきたいと思います。
Vol.2は、受講者インタビューを予定しています。お楽しみに。