物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

佐川急便▼埼玉県東松山市に大型物流拠点稼働 

2015年11月19日

佐川急便は11月10日、埼玉県東松山市に大型物流施設「SGリアルティ東松山」が竣工し、同所に「東松山SRC」を開設、24日から稼働すると発表した。

敷地面積5.3万m2、3階建て、延床面積7.7万m2の規模で、1階部分に佐川急便の中継センター機能を持つ東松山センター、2階の一部に佐川急便松山営業所が入居する。残りの2階と3階は賃貸倉庫として運用する。

関越道、圏央道が交差する好立地にあり、東北方面や関西方面への物流中継拠点として輸送品質を向上できる。

佐川急便の荒木秀夫社長は「この施設はネットワーク拠点構想の一つとして、北関東エリアの輸送時間短縮と効率化、品質の向上を狙いとして開発した。今後、オリンピック開催に伴う都心部の混雑やBCPの観点から内陸への拠点分散化もあるが、基本は入居される企業に他社施設との違いを感じてもうこと。グループ横断チームのGOALが掴んだ顧客の要望、意見を十分に反映させた施設になっている」と話した。

中継センターとなる東松山センターと物流施設を兼ね合わせた施設であることから、中間輸送削減によるリードタイムを短縮することが可能となり、入居企業の物流効率化をサポートする。

搬送機器自動化の推進により大幅な省人化も実現し、シミュレーションでは、200人必要な要員も約80人と約3分の1程度を想定している。

さらに、時間短縮も図られ、集荷が2~3時間程度遅れても、対応できるスピードだという。

佐川急便としては、全国23拠点目の中継センターで、規模的には容積で全国第2位、能力ではトップ。

賃貸倉庫は、2階の約1.3万m2、3階の1.8万m2を合わせて約3.1万m2となる。

すでに約7割のスペースで入居企業が決まっており、業種はアパレル関係が1番多く、いずれも既存顧客だが、いずれも他社の倉庫からの移転という。

賃貸倉庫内は梁下有効高さ約5m、床荷重1.5t/m2を設定。屋根面には、最新の太陽光発電システムを導入。

パネル総数は8568枚、発電量はおよそ2000kWで、環境負荷の低減と自然エネルギーの普及に貢献する。

2階部分にカフェをイメージしたリフレッシュルームを併設し、売店を設けて利用しやすい休憩室を設置した。事務所スペースの天井は2.8mと開放的な空間を実現している。

なお、SGリアルティ東松山は、SGホールディングスグループで不動産の賃貸・管理・開発を行っているSGリアルティが開発した。

■概要
名称:東松山SRC(SGリアルティ東松山)
住所:埼玉県東松山市坂東山1
構造:柱RC造 + 梁S造 / 地上3階建て
敷地面積:5万3091m2
延床面積:7万7494m2
倉庫面積:3万551m2
階高:5.0m(2~3階 倉庫、トラックバース、内部車路)
荷重:1.5t/m2
照明(LED)
倉庫:300Lx
外部仕上
屋根:ガルバリウム鋼板素地(ダブル折版)
外壁:スパンクリート(吹付タイル)
内部仕上(倉庫)
床:浸透性表面硬化材
壁:外壁材現し
天井:上階スラブ現し
(事務所)
床:OAフロア、タイルカーペット
壁:無機質壁紙
天井:岩綿吸音板

【 LNEWS http://lnews.jp 】