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ヒューリック▼成田空港近接地で「WING NRT」をJALと運営 

ヒューリックと日本航空(JAL)は15日、成田空港の近接地で上屋施設(保税蔵置場)と物流施設を一体化した国際物流拠点「WING NRT」(ウイングナリタ)を共同運営することに合意したと発表した。開業予定は2029年。

ヒューリックが約45万m2の用地を取得、2029年の開業を目指す。JALは上屋施設に最先端のテクノロジー機器を導入するほか、医薬品専用定温庫、高機能冷蔵・冷凍庫なども完備、東アジアにおける航空貨物の最重要空港施設と位置づけた。

成田空港では現在、国土交通省や千葉県、成田市と連携し、第3滑走路の新設など、機能強化に向けた取り組みが進む。第3滑走路供用開始により、見込まれる国際航空貨物増加に備え、貨物施設の新設や拡張、上屋施設の集約も求められている。

新拠点は成田空港拡張に歩調を合わせたプロジェクトとして、大規模な敷地に上屋棟や物流棟などの機能を隣接させ、国際物流を一気通貫でサポートする。上屋棟は4階建て、延床面積は約15万m2。物流棟は2~3棟構成として、延床面積は30万m2近くなると想定する。

成田市下福田地区は、東関東道・成田ICを起点に圏央道・東関東道を通じ、首都圏や北関東をはじめ各地域へのアクセスに優れるエリアだ。成田空港から直線距離で約10km、車では約15分要するが、2029年3月の北千葉道路延伸により、約10分間に短縮される見込み。

輸出・輸入のベース拠点としても、保税状態で一括輸送できるようにする計画。