物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
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【2020抱負】物流不動産ビジネスで人・社会・未来をつくる/イーソーコ㈱ 遠藤文  

明けましておめでとうございます。

旧年中はイーソーコグループをご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。

今年、東京オリンピック2020の開催により、世界各国から780万人のお客様の来日が見込まれています。期間中は交通混雑緩和に向け、荷主と物流企業の連携によるサプライチェーン効率化が求められています。日本の物流に対する真価が問われる一年になりそうです。

近年はEコマースの普及に伴い、物流不動産のテナント需要が急伸し。また有望な投資先として物流不動産市場が活性化しております。イーソーコグループでは物流不動産ビジネスのパイオニアとして、物流、不動産、建築、IT、金融、人財などの複合提案で新たなビジネスと価値を創造するため、創立20周年を機にコーポレートスローガンと企業理念を一新しました。

イーソーコグループでは第一線で活躍する 物流不動産ユーティリティープレイヤーの育成と輩出に力を入れております。採用面ではイーソーコグループで学生の採用、育成を主軸事業とする (株)しるべの学生コミュニティーが650名を超え、やる気に満ちた学生ネットワークを構築しました。また各大学(全国45校)との連携も強化し、成長意欲が高く、
物流不動産ビジネスに興味を持つ学生の採用は昨年10名、今年は現時点で12名が内定しています。

教育面では独自のジョブローテーション制度により、物流を基軸に不動産、建築、管
理など、業種をまたいだスキルを身に付けることで、多動力を備えたメタスキルの高い人財を育成することができました。SNSにも力をいれており、若手社員による「journal」「Instagram」の定期配信等を積極的に行っております。 

輩出面では、労働力確保や営業力を強化したい合弁会社や協力会社へ、派遣、サ
ポートする実績が増加しております。物流不動産の管理には独自のノウハウが必要となりますが、リーシング後のテナント管理や建築部門(イーソーコ総合研究所)との連携による修繕(営繕)の対応に高い評価を頂いております。

さて、イーソーコグループでは物流部門(東運ウェアハウス)と一体化を図るため、昨
年7月に運河に面した眺望の良いビルに本社を移転いたしました。社員研修のジョブローテーションにおいて、現場と隣接したことで社員たちの物流に対する理解が深まり、繁忙期や緊急時に相互補完できる体制を構築することができました。

オフィスのエントランスは劇場をコンセプトに設計しました。お客様にはレッドカーペッ
トと透明性を意識した全面ガラスから、劇場で味わう高揚感を感じながら、若い社員たちがいきいきと 働く姿を見ていただけるようにしました。オフィス内にはフリーデスクを多く設け、風通しが良く、グループ内でのコミュニケーションが活発になりました。今年は倉庫・物流を核とした異業種のコンソーシアム化実現のため、新たに共同で事業を創出す
るスペースの拡張も予定しております。

昨年も講演や講義を積極的に行いました。会長の大谷が客員講師として招かれた複数の大学で学生たちに物流不動産ビジネスの魅力をアピールし、人財採用に大きな効果が表れています。その流れから、 イーソーコドットコム社長・早﨑幸太郎への講演依頼やラジオなどのメディア露出が増え、11月には昼と夜のダブルヘッダーによる講演(三和建設様、 SHOWROOM様)、12月には日経BP主催「経営課題解決シンポジウム」で、物流不動産をテーマにした講演を行い、来場者にイーソーコグループの人財育成や物流不動産ユーティリティープレイヤーの可能性をアピールすることができました。

建築部門では、イーソーコ総合研究所社長の出村亜希子が「ソーコに学ぶビル経営」の連載(週刊ビル経営)をきっかけに、昨年12月11日に「築古〔ビル・倉庫〕のリノベーション・コンバージョン計画実務資料集」(発行:綜合ユニコム)を上梓しました。倉庫ドクターとして倉庫リノベーション分野を確立した出村が、これまで蓄積してきたノウハウと実務事例を余すことなく公開することができました。また、高度成長期に建てられた建物がいよいよ建替えの時期に差し掛かっており、 マルチパーパス倉庫の相談が増えてきました。事業承継を考えるオーナー様の課題に寄り添い、サポートを進めていきます。

物流不動産ユーティリティープレイヤーの留学(派遣)先となる合弁会社、協力会社
が38社まで拡がりました。東京オリンピック開催後には物流不動産の需要に大きな動きがあると私どもは見ており、物流不動産ビジネスのさらなる成長が見込める絶好の機会と考えます。新しく策定したコーポレートスローガン「物流不動産ビジネスで人・社会・未来をつくる」をもとに新たな業態を創造し、皆様のお役に立てますよう、イーソーコグループ一同邁進していく所存です。

本年も引き続きイーソーコグループをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げま
す。

令和2年元旦

 イーソーコ株式会社
代表取締役 遠藤 文