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秋田秋印運輸▼行政支援の清掃活動を解説、新入社員を呼び込む 

2009年11月03日

 秋田秋印運輸(本社=秋田市、三浦征善社長)は10月30日、行政からの支援を受けた清掃・緑化活動「アダプト・プログラム」について講演を行った。場所は、東京・有明のビッグサイトで開催された「トラックショー」。
三浦征善社長
(写真・アダプト・プログラムとは何ぞや?からセミナーは開始。分かりやすく解説をすすめた三浦征善社長)
 「ここの緑化・清掃は○○企業がやっています」。そんな看板を街中でみる。それがアダプト・プログラムだ。行政から必要な道具類は貸与されるボランティア活動だ。
 三浦征善社長は「もともと社員から、物流センター付近の清掃活動をやると話があり、活動を行っていた。そこに、行政の支援を受けられるアダプト・プログラムがあり、認定を受けることとなった」と経緯を説明した。
 同社の場合、アダプト・プロジェクトがあるから清掃活動を始めたのではない。清掃活動を自主的に行っていたなかで、行政の支援を受けられるということを知った。社員のボランティア活動の一助となるように会社が同認定を受けた。そのため、“会社の強制”ではないボランティア活動を継続することに成功している。
 同活動の企業メリットは、看板の設置や、監督行政のホームページに企業名が掲載されることによる広告効果。社会貢献のPR。さらに、社員が、地域への愛着を強め、ボランティアへの参加も積極的になるという。
 行政としても、管理費用の削減や、管理水準が向上するといったメリットがある。また、看板を見ることで、一般市民もマナーが向上。安全・安心も高まるという。
 実際に活動を始めると、意外なメリットも出てきたという。「今回、幹部候補生として新入社員を採用した。その中に、アダプト・プロジェクトの看板を見て、採用に応募した学生がいた」(三浦社長)。
 アダプト・プログラムは、1985年にアメリカ・テキサス州で始まった。高速道路の散乱ゴミ対策として開始された。日本でも地方自治体が援助を行い、約300の企業が活動を行っている。秋田秋印運輸は、秋田県で初の同プログラム認定会社。