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ニチレイフーズ▼千葉県旭市内に青果物流通拠点センター 

2008年12月18日

 ニチレイグループのニチレイフーズ(相馬 義比古社長)は、農林水産省が進めている農業・食品産業競争力強化支援事業の一環として、「野菜低コスト供給パートナーシップ確立事業」への参画を決定。農業生産法人・テンアップファームと提携し、ベジポート有限責任事業組合を2007年10月に設立、2009月4月からの営業開始を目指している。この営業開始にあたり、ベジポートLLPは千葉県旭市内に集出荷・貯蔵・加工が可能な複合型の、青果物流通拠点センターを建設する。
 ニチレイフーズは、国内農産物の調達強化が重要課題となってきているなか、農産物の生産者とユーザーが共生の理念に基づき、国産野菜の新たな生産・加工・流通・販売の推進、低コスト化・高品質化・高付加価値化の推進、そして農業生産者の再生産価格の維持といった取組の行える組織として、ベジポートLLPに参画。青果物流通拠点センター建設に協力することとなった。
 ベジポートLLPでは産地・小売間でのピストン輸送を可能にする「通いコンテナ」に対応した集出荷システムの整備を行い、生鮮野菜を量販店・青果店・外食・メーカーと、ニチレイフーズの各食品工場向けに直接販売する。これにより、農業生産・青果物の流通に関わる農家の労働時間及び資材コストの低減を図る。また加工施設を整備し、農業生産物の利用率向上をめざす。同時にユーザーが求める、使いやすい野菜を作るための新たな栽培管理手法の確立や、品種改良、そして安全・安心のため、農業生産のHACCPとも言えるGAPに対応した生産管理、及び契約栽培の普及活動を行う。このほかベジポートLLPは完全循環のゼロエミッション(廃棄物ゼロ)を実現させるための取組みとして、環境配慮型「3Rの農業」を目指していく。
 青果物流通拠点センターの概要は次のとおり。
<ベジポート旭センター>
所在地:千葉県旭市鎌数
     「あさひ新産業パーク」内
敷地面積:12,000.00㎡
延床面積:3,167.78㎡
着工:2008年12月
竣工:2009年3月
事業開始:2009年4月
取扱予定品目:にんじん、トマト
         ほうれん草
年間取扱予定数量:2,240トン