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ニチレイロジ▼2009年度の新増設設備投資額は76億円 

2009年06月03日

 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】ニチレイのロジグループ本社は、2009年度の設備投資を新増設76億円を見込んでいる。維持メンテナンス費33億円を含めた総額は109億円に達する予定だ。
 同社が5月18日、グループ業績・事業説明会の席上で椎橋治男副社長が公表した。
 2009年度に竣工が予定されている主な設備投資としては、ことし7月竣工予定のポーランドのラドムスコセンター(仮称)や2010年2月予定の北港物流センター(大阪市・此花区)、ことし9月予定の福崎物流センター(仮称、大阪市・港区)などがある。
 ラドムスコセンターは、拡大する東欧市場での、欧州子会社のフリゴロジスティクスの新拠点としての位置付け。現在は、同国北部のズニンに拠点があり、南部のラドムスコは2番目の拠点。椎橋福社長は、「3拠点目となると興味深いことになる。そのため2拠点目が重要となってくる」と今後の事業拡張に含みを持たせた。
 同センターの土地面積は5万694㎡で、建築面積は1万2746㎡。収容能力は、固定ラック8380パレット、移動ラック1万8240パレット(8基)。冷蔵能力は、4万3200t。主な機能としては、大手アイスクリームメーカーMDCや大手小売量販店向け店舗配送など。
 北港物流センターは地域保管事業としての位置付けで、2008年に着工。建築面積は、5,049㎡。延床面積1万7995.4㎡。冷蔵能力2万t。凍結設備は、一日当たり10t。主な取扱い品目は、輸入蓄肉原料や加工食品など。
 ネットワーク事業として推進する、福崎物流センターは、ライフコーポレーションの物流センター業務や、常温品も含めた京阪地区の総合配送業務を受託する。2016年度予定の対象店舗は、80店舗に上る見込み。
 敷地面積は、2万1077㎡で、延床面積は1万2644㎡。バース数は61。受託した子会社のロジスティクス・ネットワークは、2010年2月に稼働予定の堺物流センターと、新設の福崎物流センターとの併用などによって、従来比で車両台数の10%削減を実現する。
 これまでは、運送会社5社に個別配車管理を委託しており、5つのセンターを利用して、生鮮品と常温品を各店舗に配送していた。
 ロジスティクス・ネットワークは、低温常温の総合配車管理を担い、空き時間帯の活用などによる車輌の相互活用を図る。「生鮮、常温合わせて、車を効率的に回していく」(椎橋副社長)予定だ。