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NEC▼西日本にデータセンター新設 

2011年06月29日

 NEC(東京・港区)はこのたび、大阪市内から電車で1時間の距離に「関西第2データセンター」を新設することを発表した。関西地区でのクラウドサービス事業の強化が目的だが、災害対応の側面もあるもよう。サービス開始は8月22日。
 NECはすでに、クラウドサービスを提供する中核拠点として、全国10カ所の主力データセンターを強化・拡充済み。その一方で自治体や地域企業からのアクセスを重視した、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する、40カ所余りの地域データセンターの整備も進めてきた。
 今回の関西第2データセンター設置は、西日本地区のデータセンター需要の高まりに対応するものだが、災害リスクの低い立地であるのに加え、停電時に無給油で48時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式を含む冗長化された電源設備を設置するなど、災害対策の色合いも濃い。
 さらにまたセキュリティーの面では、生体認証と不正通行を防止するシステムによる厳重な入退出管理を実現させるなど、基幹システムにも対応可能な高信頼で最新鋭のデータセンターになるという。
 データセンターを西日本に設置する動きは、富士通や日立製作所なにも認められる傾向で、東日本大震災を受け、大手IT業界全体でリスク分散が加速している。