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三菱地所▼神奈川厚木に2件目の新規開発施設を竣工 

2017年04月02日

三菱地所は3月31日、物流事業に進出後2件目となる物流施設「ロジクロス厚木」の竣工式を開催した。

神奈川県厚木市の圏央道・東名高速道路・国道 129号線へのアクセスが良好なコニカミノルタの研究施設跡地を三菱地所が購入、マルチテナント型物流施設として開発した。

三菱地所は「ロジクロス」ブランドとしてロジクロス福岡久山(福岡県)を2014年10月に開発以来、2件めとなる単独開発施設。外資系デベロッパーが手掛ける大規模な施設ではないが、商業施設等で培った同社のノウハウを活用した使いやすさを打ち出した。

厚木エリアは2018年度の新東名高速道路開通を控える、物流ロケーションの好立地。ロジクロス厚木は小田急小田原線・愛甲石田駅から徒歩圏内であることから、従業員確保で高いアドバンテージを持つ。

ロジクロス厚木の貸付区画は敷地面積1万4782m2、延床面積約2万9900m2の地上4階建。各階までのトラック乗り入れ可能なランプウェイは設置せず、基本は1テナント1フロア利用、最大3区画まで分割対応可能で、約9300m2から利用が可能とする。

三菱地所物流施設事業部長の竹田徹氏は「24時間運用可能の地域での保管型倉庫として、食品、飲料など、消費財のお客様からの引き合いが多かった」と述べる。入居テナントは関西・首都圏エリアで倉庫業を展開する三鷹倉庫への全棟賃貸に決定。三鷹倉庫では自社倉庫として1フロアを使用する傍ら、他のスペース(2フロア)はサブリースとして賃貸営業を行う。

同日、開かれた竣工式では三菱地所のほか、三菱地所設計、施工を担う鴻池組、プロパティマネジメントのシーアールイーの関係者が参列、滞りなく終了した。

●6月にはロジクロス神戸三田を竣工
三菱地所では6月に、兵庫県神戸市で開発中のロジクロス神戸の竣工式を予定。3件目の開発となる同施設は近畿の大手流通さとうの専用センターとして、初のBTS(ビルド・トゥ・スーツ)型の物件。プロセスセンター(鮮魚・精肉・惣菜加工センター)に倉庫機能を併設したもので、冷蔵・冷凍・常温の3温度帯に対応する。
三菱地所では今後も首都圏を中心に、年間2~4件の開発用地取得を目指したいとしている。

■ロジクロス厚木の施設概要
所在地:神奈川県厚木市上落合柳添231-1(地番)
敷地面積:1万4782m2
延床面積:約2万9900m2
構造:柱・梁S造、地上4階建
設計・施工:鴻池組
設計監理監修:三菱地所設計
用途:マルチテナント型物流施設 複数テナントによる分割利用が可能
着工:2016年5月6日
竣工:2017年3月23日