物流不動産ニュース

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「明るければ良い」が通用しない世界 - 101 

クリスマスが近づき、街のあちこちでイルミネーションが輝き始めている。昨今は省エネ意識もあいまってかLEDが主流となっているようだが、その明かりに「冷たさ」を感じたことのある人もいるのではないだろうか。明かりは「明るければいい」というわけではないのである。

LEDには直進性があり、刺すような強い光を発生させるのに適している一方で、光を拡散させるのは得意ではない。この刺すような光は、LEDの明かりが冷たさを感じさせてしまう原因のひとつ。同じ色合いであれば、自然にひろがる白熱球の明かり温かみを感じるのが自然の感覚だろう。寒さの厳しいクリスマスのイルミネーションであれば、輝きとともに温かみも大切なのではないだろうか。

例えばリノベーション済みの倉庫などデザイン性が高いとされている物件では、LEDではなくいまだに多くの白熱球が使われている。倉庫はどこか無機質で、捉えようによっては冷たささえ感じさせる。こうした建物に多用されるコンクリート打ち放しの内装では、LEDは冷たさを強調してしまうようである。

阪神・淡路大震災の被災者を励ますためにはじめられたライトアップイベント「神戸ルミナリエ」がLEDから白熱球に戻したのも、「温かさ」が主な理由という。おりしも青色LEDの開発に対するノーベル賞受賞が話題となっている。白熱球の再評価はその功績を否定するものではないが、「新しければ良い、省エネなら良い、明るければ良い」とは別の価値観も、大切にしたいものである。

(久保純一)