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松下グループ▼物流子会社の全17物流施設をプロロジスに売却、有利子負債圧縮 

2007年10月02日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】松下グループの物流会社、(株)松下ロジスティクスは、所有する全物流施設17件をプロロジスに売却した。松下ロジスティクスは売却益850億円を有利子負債の返済に充て、無借金経営の基盤づくりに向けた財務基盤強化を図る。また、松下グループの生産拠点の変化などにスピーディに対応するため、固定資産を持たずに柔軟な拠点戦略を取れる体制に移行し、世界的に物流施設を持つプロロジスとのパートナーシップを深めていく。
売却した17件の物流施設は、松下ロジスティクスが保有する全物流施設で、売却額850億円は日本の物流不動産取引で過去最大規模。17施設合計の敷地面積は約33万1800㎡、延床面積約41万4600㎡。売却した物流施設のうち、15施設はリースバック方式で今後も賃借して引き続き、物流センターとして利用する。
松下電器産業では「松下ロジスティクスが有利子負債を圧縮し、財務基盤を強化することは連結業績の向上につながるとともに、物流会社としての柔軟な戦略を取れる体制になる。グローバルな競争を展開する上で、フレキシブルな物流を持つのはグループにとって強みになる」(広報部)と話している。
プロロジスは松下ロジスティクスが所有する物流不動産を譲り受けることで「同社のキャッシュポジションの改善に貢献するとともに、コアビジネスへの”選択と集中”戦略をサポートする」としている。今後、松下ロジスティクスとの関係を一層強固にし「物流不動産のベストパートナーとなるべく、リースバック以外の新規拠点の開発や建替、物流業務効率化をサポートするプロパティマネージメント、松下グループに対するグローバルでの物流ソリューションなどを積極的に提案していく」という。
松下ロジスティクスが賃貸利用する国内のプロロジスパークは、今回の15施設が加わることで、既存施設のプロロジスパーク浦安1(ワン)・浦安3(スリー)を含めて17施設となる。
プロロジスは、2006年3月に三洋電機(株)、三洋電機ロジスティクス(株)から4施設、2007年4月資生堂から計8施設の物流不動産を一括で引き受けている。今回、松下ロジスティックスの施設を取得したことにより、プロロジスが運営する物流施設は計86棟(開発、建設中を含む)となった。総延床面積は約381万8111㎡のに達する。