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第一貨物▼新潟支店を新築、拡大 

2013年10月01日

【輸送経済(http://www.yuso.co.jp/)】
第一貨物(本社・山形市、武藤幸規社長)は新潟市東区にある新潟支店を建て替え、
24日、オープンする。特積み向けのプラットホームで、施設面積は従来の1.4倍。
自社集配エリアの拡大、近隣事業所との業務エリア見直しにより、ホーム運営や
集配作業の効率化と輸送品質向上を図る。日本海側ルートの貨物基地として、
災害時には「危機管理事業所」としての役割も担う。
    
「2トン車、4トン車のバースをインドア(屋内)にして、降雪時にも良好な
作業環境を確保した」と武藤社長。屋内型の集配荷さばき場は新新潟支店の
ポイントの1つだ。
新潟支店(新潟市東区寺山595ノ1)の敷地面積は2万2070平方メートル。
同支店は開設から40年近くがたち老朽化。スペースも手狭になっていた。
新支店は鉄骨造りで、ホーム面積2180平方メートル。仮眠室を含む事務所棟は
2階建てで、施設の延べ床面積は2870平方メートル。旧支店の1.4倍になった。
バースは11×31メートルを1区画とし、全6区画。1区画にトラック3台を
接車できる。「11メートルが1番使いやすい」と伊藤賢児施設車両部長。
目を引くのが長さ12メートルの大型車が収まる12.5メートルのひさし。
付け根の柱と、ひさしの骨組みで雪の重量に耐える。
もう1つ目を引くのがホーム反対側のインドア仕様になった中、
小型車の接車バース。インドア部分は20×69メートル。雪や雨の影響を受けず
荷物をさばける。
荷さばきスペース拡大に伴い、近隣の三条・長岡の2支店との集配エリアを見直す。
これまで新潟支店で三条エリアの一部も見ていたが、10月1日以降は三条エリアを
三条支店単独で担当。「発着をより細かくやる」(安達英雄常務)。
 一方で、新潟支店は中継に出していた市内秋葉区、阿賀野市、小千谷市を
自社集配に転換。「各支店間の横持ちも減らしながら、業務拡大を進めていく」(同)。
稼働する車両台数は、運行車が大型41台、トラクター3台。集配車が2トン13台、
4トン34台。上屋は太平興業(本社・東京、武藤幸規社長)が建て、
第一貨物が賃借する形を取る。監視カメラなど一部の最新設備の他は、
新たなものを購入。照明は全てLED(発光ダイオード)。旧支店は取り壊し、
駐車場として使用する。
おととしの東日本大震災では、太平洋側ルートが使えず日本海側を迂回して荷物を
運んだ経験から、新支店を災害時の日本海側ルートの危機管理事業所と
位置付ける。「震災時の緊急避難拠点、災害対応拠点にしたい」と武藤社長。
災害時対応も見据えた新たな体制を敷き、より一層、顧客ニーズに沿った
サービスを提供していく方針だ。(矢田 健一郎)