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三菱電機▼香川・受配電システム製作所に「中低圧直流配電システム実証棟」を建設 

2015年09月23日

三菱電機は9月14日、香川県丸亀市の同社受配電システム製作所構内に製品のショールームを兼ねた「中低圧直流配電システム実証棟」を建設すると発表した。2016年4月からの順次稼働を目指している。

太陽光や風力等で発電された直流電力は電圧変更が容易な交流電力に変換してから家庭などに送電されるが、変換の際に電力が損失するのがネックとされてきた。中低圧直流配電システムは交流に変換する必要がないため電力損失が低減され、また配線ケーブルの細径化や長距離化が可能になるため設備コストの低減等が図れる。

同社ではこれまでデータセンター向けの直流給電システムや鉄道架線用直流遮断器などの製品を市場投入してきたが、今回の「中低圧直流配電システム実証棟」建設により、今後の直流配電技術の普及促進に向けた製品開発やエンジニアリング強化を図る。

実証棟は建築面積約180㎡、延床面積約500㎡の地上3階建てで、費用は約5億円。整流装置や太陽光発電、風力発電、蓄電池、EMS(エネルギーマネジメントシステム)、直流負荷設備などが設置される。