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JILS全国大会で、東大・西成教授が講演 

2017年11月04日

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は10月26・27日の2日間、JPタワーホール&カンファレンスで、ロジスティクス全国大会2017を開催した。

27日の「報告」で登壇したのは、JILSが2016年に新設したロジスティクスIoT推進部会の主査で東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授。

西成氏は「IoTの活用によるロジスティクスの効率化と今後の展望」と題し、部会の報告と近年の研究結果を発表した。

西成氏は「渋滞」現象のメカニズムを物理学的な視点から研究を重ねる渋滞学の権威だが、今回の講演ではIoTについて言及。「民間企業では、シェアリングエコノミーのインパクトに勝つことはできない」と西成氏は指摘した上で、(1)異なる組織でも切り出せる部分は切り出してまとめる「シェアリング」、(2)非稼働状態にも役に立つ設備、と人のニーズとシーズの「マッチング」、(3)少数リソースを多数で活用する「アジャスティング」の重要性を指摘した。

今後のロジスティクスでは「オープンデータの流れを作ることが重要。データは宝の山。世界から見ても日本が圧倒的に遅れている」との見解を示した。