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東電・ゼンリン▼送電設備活用のドローン実験「実証から実装のフェーズに」 

2018年07月19日

東京電力ベンチャーズとゼンリンは12日、ドローンを活用した物流実証実験に成功したと発表した。両社は2017年3月に、ドローンの安全飛行をインフラ側から支援する「ドローンハイウェイ構想」実現に向けた業務提携を締結。東京電力グループのインフラに、ゼンリンが開発中の三次元地図を組み合わせ、空の道としてドローン物流網構築を目指す。

東電は送電鉄塔5万基、1万5000㌔㍍の送電線、配電柱590万基の電力ネットワークと道しるべにドローンの安全飛行を狙う。

実験は6月27日に埼玉県秩父市で実施した。自律航行型ドローンによる配送サービスに取り組む楽天が加わり、コース総延長3㌔㍍の長距離飛行に成功した。

実験は無人地帯(山間部)での目視外自律飛行による荷物配送を行うレベル3。地域住民が幕の内弁当を楽天サイトから注文し、約15分間かけ自宅までドローンの自律飛行を実施した。

東京電力ベンチャーズの赤塚新司社長は「今後はドローンハイウェイのテストコースを開通を行い、社会実装に向けて2020年度以降に提供開始する」と展望した。

3社は今後も連携を深め、都市部への横展開を視野に入れ、ドローンの利活用を目指すベンチャーなどに実証の場として提供する。