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伊那市▼行政初のドローン物流で買物難民救済 

2018年09月04日

長野県伊那市は、平成28年度以降国土交通省が伊那市で実施してきた中山間地域での実証実験を深化させ、行政として初となるドローンによる物流の事業化を目指し、伊那市ドローン物流プロジェクトを開始する。

人口減少や少子高齢化が進行し、物流や交通機能脆弱化、高齢者を中心に日用品の買物対策として、ドローンを用いた新たな物流システムを活用、買い物弱者支援と地域経済の振興を図る。

同プロジェクトは「空飛ぶデリバリーサービス構築事業」、「INAドローンアクア・スカイウェイ事業」の2つの事業で構成。

空飛ぶデリバリーサービス構築事業は、中山間地域におけるドローンを活用した荷物配送サービスの実用化に向け、各地で目視外飛行実験を積み重ねてきた KDDIの「スマートドローンプラットフォーム」により、地元スーパーや道の駅等と連携したビジネスモデルの構築を目指す。実施にあたり、ケーブルテレビを通じ、商品受発注の仕組づくりを進める。
 
「INAドローン アクア・スカイウェイ事業」は、ゼンリンの「空の三次元地図」をベースに、伊那市の南北に流れる天竜川や東西に流れる三峰川の上空域をドローンの長距離幹線航路として、中心市街地と中山間地域等を結ぶサプライチェーンの形成を目指す。ゼンリンはドローン管制等の技術やノウハウを活かし、商品の小口化、大量化、輸送の多頻度化への対応を行う。

2事業を通じて構築するシステムは、伊那市内の製造業者等と共創により開発を進め、地域経済の振興や産業の活性化にもつなげていく構え。