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三井不動産▼「MFLP 船橋Ⅲ」「MFLP船橋・&PARK」完成で市川に物流タウン形成 

2021年07月03日

三井不動産は6月30日、千葉県・船橋市で「MFLP 船橋Ⅲ」、翌7月1日に約2万m2の緑地空間「MFLP船橋・&PARK」をそれぞれ竣工した。同社が8年かけて開発した街づくり型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋(MFLP船橋)」が完成した。

MFLP船橋Ⅲは8階建て、延床面積27万m2。佐川急便、ジュピターショップチャンネル、富士フイルムなど、約8割のテナントは契約済み。6月30日に会見した三木孝行ロジスティクス本部長は「最も力を入れたプロジェクトだった」と振り返り、MFLP 船橋Ⅲの施設の概要と地域社会との共生を果たす戦略を発表した。

全館空調で快適な労働環境を整備したほか、トラックバースは45ftコンテナ車両に全フロアで接車可能。72時間対応の非常用発電機などのBCP対策、車番認証システムを採用したトラックゲート、フラッパーゲートや顔認証システムによる入退館管理など、「オフィスビル同等のセキュリティ計画を完備し、業界トップレベルの施設スペックを実現した」と三木氏は強調。物流施設では初となる、総合防災センターによる3棟全てのリアルタイム有人管理を行う。MFLP船橋Ⅲのデザインコンセプトは「陸」をイメージして、ブラウンの化粧板を外装に施した。

発電量約100万kWh/年の太陽光パネルを屋上に設置、SDGsの達成に向けた環境面での新たな取り組みとして再生可能エネルギー指定の非化石証書にも対応する。テナント各社のグリーン化計画に対応して「グリーン電力提供サービス」により、顧客ニーズに応じて柔軟なメニューを提供する。

三木氏によると、市川船橋エリアに当初4棟の物流施設を建てる計画だったという。しかし、街づくり型物流施設としたコンセプトから、マンション前には物流センターより緑が豊かな公園にした方が整合性ととれると判断。「経年劣化ではなく経年優化の街づくりを目指した。機会があれば他エリアでも物流タウンの形成を進めていきたい」と展望した。