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ESR▼初のデータセンター・ファンド、10億米ドルで組成 

2022年08月03日

ESRは7月28日、アジア太平洋地区でのデータセンター事業に特化した第一号投資ビークル「ESR データセンター・ファンド 1」(ESR DC ファンド 1)を組成し、7月25日に一次募集(ファーストクローズ)を完了したと発表した。出資コミットメント総額は10億米ドル(約1360億円)。

同ファンドは、政府系ファンドや年金基金など、世界有数の機関投資家が参加するが、ESRは別途、一任勘定型の投資ビークルを設立し、5億米ドル(約680億円)の調達を予定する。これにより同ファンドの残高は上限額の15億米ドル(約2040億円)に達する見込みだという。

ESRのデータセンターは現在、香港、大阪、東京、ソウル、シドニー、ムンバイ、シンガポールなど、主要なデータセンター集積地にあるIT電力容量合計300MWの8つのデータセンタープロジェクトで構成。第1号プロジェクトでは、大阪に開発中の「ESR OS1 データセンターでは、最大95MWのIT電力容量を備えた3棟構成のキャンパス型で、多様なニーズに柔軟に対応できるデータセンターを目指す。

スチュアート・ギブソンCEOは「アジア太平洋地区はデータセンター開発と投資の両面で世界的な主要な市場となり、急速に拡大中だ。今回、ESRのデジタルインフラ事業の重要なマイルストーンとなるだろう」とコメントした。