物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
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<レポート>平成ラストの物流不動産ビジネスセミナーでビルオーナーにアピール 

ビル経営研究所は4月23日、不動産オーナー向けのセミナーイベント「第63回ビル経
営サミットin東京」を開催。イーソーコ会長の大谷巌一が午後の部に「令和と共に加速する物流不動産ビジネス」をテーマに講演しました。

聴講者の大半を占めるビルオーナーに対し、物流業界の現状やテクノロジーの活用が遅れている不動産業界に新風を吹き込む「不動産テック」の必要性、物流不動産市場急成長の背景を説きました。

近年注目されるキーワード「MaaS(Mobility as a Service)」を大谷は言及。交通モビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえるMaaSを物流にあてはめることで「現状、トラックの青ナンバー140万台あるが、白ナンバーは600万台ある。今後、規制緩和されれば一夜にしてラストワンマイルのドライバー不足は解決する」と大谷は主張。

新たな通信システム「5G」が物流業界での成長エンジンとして、大きくけん引するとしています。そこで大きく動き出すのが「物流不動産ビジネス」。スマホでさざまなな取引が可能となり、大型物流施設の開発の影で空きが目立つようになった倉庫・物流センターの影響で空いた倉庫に対し、リノベーションや仲介などに5Gを活用しようとしています。

また、「立米」で施設をとらえる物流業、「平米」でとらえる不動産業の特性や、インセ
ンティブの発想がない物流業など、文化の違いを紹介しました。

「もっとも違う点は物流業はモノの流れが可視化されていること。不動産業のネックと
なっていた情報開示は、テクノロジーでカバーできる時代となった。令和の時代に入
り、大きなチャンスが出てきた」と大谷は強調し、ビジネスへの参入を働きかけました。

今回は30分と短時間でしたが、平成最後の物流不動産ビジネスセミナーで多くの来場者の共感を得ることができました。