物流不動産ニュース

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〈レポート〉「まさに今が絶好のタイミング」物流不動産ビジネス1DAYセミナー/盛況理に閉幕 

イーソーコグループは18日、物流不動産ビジネス1DAYセミナーを会場(東京都港区)でのご参加とオンライン(ZOOM)でのハイブリッドで開催! 今回は「 激変期、ピンチをチャンスに変える 物流不動産ビジネスのFirst Step」をテーマに総勢100人強の聴講者が集まりました。

(1)イーソーコ会長・大谷巌一


大谷は冒頭、物流不動産ビジネスの背景であり、1DAYセミナーで声高に主張する「物流危機」について「〈危険〉と〈機会〉の2文字から構成されている」と新たな主張を行いました。

「危機を機会と捉えれば、大きなチャンスがある」と大谷は語り、立川談志氏の「型ができていない者が芝居をすると型なしになるが、型がしっかり習得した者がオリジナリティを前面に押し出せば型破りになれる」という言葉を引用しました。

MaaSにつながるモビリティ新サービスは、物流の基本輸送方式「ハブアンドスポーク」から新たな枠組みへと進化を遂げています。ハブに貨物を集約させ、スポーク毎に仕分けて運搬する従来方式は、UberEatsでは各店舗から消費者へと配達する新たな仕組みを構築。また。自家用車は所有から適時レンタルの流れが生まれ、自動車メーカーの考えも大きく転換しています。

これらはシェアリングエコノミーに基づいた考え方です。AdidasUPSのような先進的企業では3次元設計データから3Dプリンタを用いて完成品を製造して、量産する仕組みを構築しています。

「まさに激動の時代の到来だ。本日の出会いが皆様方の輝かしい未来となることを確信しています」と大谷は述べました。

●物流不動産ビジネスがチャンスを迎えた3つの要素

大谷は「イノベーションを起こすには1つの業態では困難」と示し、物流に物販を加えたAmazonの動きや、来る2025年の団塊世代の大量引退から派生する「世代交代」、国土交通省が設立18年を迎え、旧運輸省と旧建設省のセクショナリズムがなくなった「壁の崩壊」、異次元金融緩和政策から物流不動産の大量供給の「金融緩和」が後押ししている現状について「まさに今が絶好のタイミング」と主張しました。

米国の大きな転換期として、19世紀の馬車が中心の交通手段が1903年にフォード・モーター・カンパニー設立後、車が主流となり、街並が大きく減少した10年のビフォーアフターを写真で示した後で大谷は、イーソーコが推進する物流不動産ビジネスは、同じインパクトがあるとして、「大転換期の到来。いっしょに物流不動産の新業界を設立しましょう」と呼びかけました。

(2)イーソーコ総合研究所・出村亜希子

続いて登壇した代表の出村は、イーソーコの建築部門を担うイーソーコ総合研究所が「倉庫ドクター」とした考えから、倉庫オーナーの収益を高めるための「建築診断」「修繕・改修」「リノベーション」の各種メニューを紹介。

都心部の潮流として、商物一体型のショールーム機能が増えてきたことを出村は明かしました。その一例がダークストアです。オンライン注文専用の物流センターとして商品が保管されている空間で、米国では実店舗をダークストアに転換した事例もあり、庫内ロボットなどによる自動化で、スペース効率や処理能力を高めることが可能となります。

こうした時代背景に踏まえ、出村は「都市型・マルチパーパス倉庫」を提案。時代の変化に合わせて変化できる建物である点、テナントありきで建築できる点、立地に合わせた計画できるなどのメリットを挙げ、「倉庫オーナー様の伴走型パートナー=倉庫ドクターとして物流不動産ビジネスの業界づくりに貢献していきたい」と締めくくりました。

(3)イーソーコドットコム・早崎幸太郎


イーソーコグループの人財採用・育成を担うイーソーコドットコム代表の早崎は、物流不動産ビジネスを「中小企業を対象とした、時代にあったビジネスモデル」と主張します。物流業・不動産業の抱える課題として、高齢化、人口減少、低い労働生産性を挙げ、「人口減少の中、経済を維持するには毎年1.29%の生産性を向上させる必要があるが、日本は過去25年間で平均0.77% しか生産性を向上できていない」と指摘。

中でも物流業は、消費者ニーズを中心とした少量多頻度輸送を維持するために多くの労働力が求められるなか、労働者不足が年々深刻化しています。「人口増加モデルに頼ってきた日本経済は、過去の成功事例やアメリカの成功事例ではもはや勝てないのは明白」と早崎は主張、イーソーコが実践する教育カリキュラムの優位性を明かしました。その一環となるのが独自のジョブローテーションです。物流・不動産・管理・建築・広報・教育を実践で学ぶ新入社員たちは入社4年目には「物流不動産ユーティリティープレイヤー」として大きな戦力に成長していきます。「経済的成長、人間的成長の2軸で育てたい」と早崎は述べます。

早崎は物流不動産ビジネスの成功事例として、3期で1603%アップしたイーソーコ中部、前年比200%以上の売上高、利益を向上させたイーソーコ関西、2期で400%アップの成長率となったイーカーゴを紹介。今後も合弁会社を積極的に設立し、ノウハウを提供していくと展望しました。

(4)丸新運輸・岩瀬純子

「物流不動産ユーティリティードライバー」としてイーソーコグループと連携を図る丸新運輸の副社長・岩瀬は「配送業務の傍ら、拡大するフィジカルインターネットを活用した営業を行い、荷物と情報を併せて運ぶ労働効率に優れた実行部隊」と同ドライバー制度を高く評価します。

集荷情報と物流不動産情報のマッチングを行い、待機時間には車内でPC・スマホなどを用いて事務作業を行うなど、多動力を持つ労働生産性が大きく向上したことを明かしました。

(5)物流不動産BIZ・大谷真也


物流ユーティリティープレイヤーを教育するためのアイテムツールの開発を行う物流不動産BIZ代表の大谷は、「来たる5G導入に向けて今あるツールを最大限活用している」と述べます。

名刺管理ツール、勤怠管理ツール、位置情報ツール、案件・物件の進捗管理ツールなどを活かすほか、新たな情報システム「みつかるソーコ」をこの春稼働開始に向けて準備していることを明かしました。

その他、イーソーコグループ初となる経営コンサルタント会社のイーソーコ feel you、月額100円からの宅配型トランクルームを提供するsharekura[シェアクラ]|、物流不動産協同組合もプレゼンを行うなど、バラエティーに富んだ内容で閉幕を迎えました。


国際物流総合展2021