物流不動産ニュース

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専門バカと破壊者(ニュービジネス)− 第9回 詳解 物流不動産関係法令

ブルーオーシャン戦略というのが話題になりました。W・チャン・キム先生が競争の全くない事業戦略確立を事例を挙げて紹介しました。逆に既存の事業市場は、すべて競合が存在しているレッドオーシャンと呼んでいます。

任天堂は花札印刷メーカーから、アイデアと著作権ライセンスビジネスの大手となり、ゲームマシンDSは脳トレ、百マス計算、ヒアリングソフトで「遊びから学習」、Wiiはすぐに遊べるマジックハンドを導入したことでユーザーを幼児から老人まで一気に広げました。ゲーム業界の立役者でもあった任天堂ですが、初期の頃にはやはり競合が存在していました。強気のライバルであったソニーはプレイステーションにセルという超高速CPUをオリジナルで開発し、そのために製造赤字の状況でマーケティングには苦戦しています。ずば抜けた技術力と高性能をもってしてもユーザー開拓に苦労しています。

任天堂は知的財産に関わるフランチャイズやブランドの販売という法律を熟知して戦い、ソニーは電子技術や特許権で戦おうとしました。どちらに勝敗があるかどうか、これからも様々な作戦で競走して行くわけですが、いずれも最新の法令を基盤にしていることは確かです。

物流業界では話題になったビジネス特許で、輸配送業務を請け負うことはあっても、事業そのものがSCMというような高度な技術と理論に拠っているものの、法令防御策を構築したという事例はまだ聞きません。専門性を高めてゆくことは事業家の義務ですが、その先には価格のたたき合いと言うレッドオーシャンがあるものです。マーケットを離れる覚悟をどこかの段階で意思決定しなければ、ブルーオーシャンは見つけられません。

たぶんそんな大局面では「馬鹿げている、不可能だ、無謀だ」という意見に追いかけられるでしょう。

抜群の事業アイデアは法令という最低限度の義務や責務をクリアすることができれば、前途洋々たる競合のないビジネスに発展するかも知れません。物流業が単位事業では低迷を続け、規模の拡大にも障害が見えてきた現在、範囲の経済性を追うことが必要なのです。「物流を含めたビジネス・プロセス・アウトソーシング」がこれからの物流業界のブルーオーシャンなのでしょう。
次回は、ビジネスチャンスとマーケットの許しです(続く)。

イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵


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