物流不動産ニュース

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契約と約束(契約事項)− 第4回 詳解 物流不動産関係法令

日本にも契約社会が訪れています。何より弁護士の数が増えました。さらに増やそうというのが国策で、法科大学院を卒業しなくては司法試験を受験できない制度が始まっています。昨年の合格率は何と50%、ただ問題が易しくなったと言うわけではありませんのでご注意を。

弁護士といえば訴訟と契約が代表的な職業のネタですが、彼らの虎の巻は実は過去の判例、(便利なことにネットやCDROMで過去の事件や裁判所の判断事例DBがあるのです)自身の判断ではなく、先輩の歴史なんです。

そこで優秀な弁護士とは何か、というと多くのスタッフを抱えてDBの検索技術が優れているということもあるのです。TVでは颯爽と法廷で主義主張を述べる姿や、法律事務所で法廷闘争の戦略を練り上げるイメージがありますが、現実はもっと地味なモノと言っては叱られるでしょうか。

契約は自分と相手の約束です。なぜわざわざ文書にするかというと、経済行為はお金を払う側がどうしても強くなる原則がありますね。すると、客の立場を使って「イヤなら払わないぞ」という恫喝が頻繁に起きてきたからです。

いわば契約は弱者のための保身術なのです。さて、不動産取引の場合にはもっとやっかいで、代金を払うのはこちらなのに所有者は不動産の権利関係や地積、面積や道路事情などを詳しく説明することを避けようとします。不動産の価値そのものを過大に評価したがります。所有の喜びを相手にも理解させようと必死で、時として見えている範囲だけを協調して小さなウソを隠そうとするのです。誤解なきように繰り返しますが、不動産契約は見た目以上に書類の確認が重要です。権利、境界、用途、制約条件などはすべての書類に明記されています。弁護士さんや司法書士さんにはこのあたりの解説を充分にしてもらいましょう。

契約は平等取引の第一歩です。読み慣れない表現や記載事項に気づいたら、過去DBを参考にしてもらい徹底的に調べてもらいましょうね。

代金持参の当日に初めて読む、なんて事のないように備えておきたいモノです。あなたの立場は強弱どちらにあるか、そのことを平等に確保するのが契約書の条文なんです。次回はハンコの意味です(続く)。

イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵


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