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変わる食品業界 その1 − 第10回 大きく変わる業種・産業界

 毎年恒例となってしまった食品偽装問題が今年もあった。動物園にいると考えられていたブラックタイガーが高級レストランや惣菜に<天然車エビ>として使われていたのです。
 調理師やコックは当然承知だから、メニュー表示に気まずさやうしろめたさを持っていたにも関わらず、経営者やレストラン部門は「表示過誤、意図的ではな い」との弁目に明け暮れている。最終的には消費者庁まで乗り出して、現在は表示法という法律へのフィットを調査し始めている有様です。そして、大手宅配業 者の冷蔵冷凍輸送のトラブルも、業界全体への不安感を与えてしまいました。

 食品業界こそ、低い粗利益率で事業を推進するために継続的な安定顧客の確保が最重要課題だったはずです。一時の利益や決算のための動機を排除し て、継続的な誠実性が求められていたのは承知していても、多くの集団にはわずかな歪みが生じがちです。社会的責任の自覚と表明をビジネスに取り入れる必要 性が高まってきています。

 少子高齢化や人口減少、労働人口のシフトによって、消費も生産も需要不足、労働力不足の人的要因を抱えているといっても良いでしょう。
 また、TPPを契機とした国際的な戦略食品の動きにも注目しなくてはなりません。食品添加物、遺伝子組み換え食品、産地や加工地の表示やその適正さが消 費者や監督官庁の重要関心事になっています。特に、TPPによって輸入品が「内国民待遇」として流通を始めると、「輸入品だから、国産とは違う」という価 値や棲み分け自体が規制対象になってしまいます。
 物流部門での水際作戦としての品質点検や添加物検査、サンプル品の適正保管と記録照会のシステム化が求められてくるでしょう。
 という点で見ると、何が変わるか?

●供給側の社会的責任の徹底
1.ビジネスにおける説明責任
2.消費者に向けた開かれた経営
3.誠実な表明と倫理的な行動
4.利害関係を重視
5.コンプライアンス
6.国際的な行動基準
7.人格の尊重(生産地における人権問題)

●添加物や衛生基準の見直しにリンクした情報管理
1.製造レシピの厳重管理
2.輸入品の成分検査及びサンプル情報の保管と管理
3.広く製造、品質、販売、物流のトレーサビリティ
 フードサービスの食材や原材料としての品質問題が、従来に増していっそうの厳重管理とトレーサビリティが重要視されます。それは、ひとえに物流部門の商品扱いや記録、データベースとの連動にあるわけです。


国際物流総合展2021