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変わるインテリア業界 その1 − 第16回 大きく変わる業種・産業界

 社会の高齢化と少子化が進むということは、人口が減るから世帯数も減る。と短絡することは間違えです。実際には、単身世帯数が急増しており、中心世帯年齢が子どものいる家庭にシフトしていくのです。
 経済が成熟してゆくという事は、消費が減少してゆき、物が売れないことだと諦めてしまいがちですが、世帯数の質と量の変化によって新しい需要と商品が求められてくることになるのです。
 
 インテリア商品と住宅の庭や外部のエクステリア商品は、従来別物として考えられてきました。それは、新築住宅が増加するという人口ボーナスによって、新 しい商品が必要だったからです。5300万世帯に対して、500万以上の空き家が生じている事実は、世帯年齢の上昇と中央世帯年齢のボリュームに合わせ た、商品の交代が必要になるのです。

 家電製品などの耐久消費財は5~7年で買い替え需要が生まれます。住宅の買い替えは世帯構成の変化によって生まれますから、高齢化によって大きな家から小さな家への引越が起きるのです。
 バブル期に急増した、単身世帯向け投資マンションやアパートの入居率に変化はありませんが、人口と世帯数の逆相関はこれからも進みますので、ワンルーム の需要は上がってくることでしょう。すると、引越のたびによりコンパクトな家具やカーテン、ラグなどの需要が上がります。
 従来は家族向け商品、オーソドックスなスタイルから、若者向け、高齢者向けという低単価でもデザイン性能が異なる商品が求められます。

 すると、少量多品種でデザインの展開も多くなることが求められるので、単価下落による販売構造が変化します。従来のような大型家具店、インテリア ショップでは販売効率が下がってくるので、店舗はエキナカなどの小型化、デザイン重視のテーマショップに変わります。ネット通販やカタログによるシュミ レーション販売など、売り場にITが投入されてくることでしょう。

 超大型店舗を世界中に展開しているIKEAは、家具インテリアのワンストップショッピングを可能にしています。しかも、店内に示されたコンセプト や機能毎のショールームが話題です。結婚新居、子どもの誕生、学生勉強部屋、趣味の部屋、コンパクトな住まい方、などのライフスタイルが見事に展開されて います。しかも、商品は洗練されたデザインで、価格も手頃です。自分で運べる、組み立てる、買い替えが容易な商品が並びますので、絶好調です。

 いままでの業界販売手法を一気に塗り替えました。その成功を指に加えたまま、従来の業界はまだ進化が始まったばかりです。いつまでも新商品を投入して、売り場は商品別の陳列、カーテンはより多くのサンプルを並べるだけでは、売り方に進化がありません。

 とても遅れてきている、逆に言えば変化を待ってもらっている業界なのです。

(花房 陵 イーソーコ総合研究所主席コンサルタント)


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