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変わるインテリア業界 その2 − 第17回 大きく変わる業種・産業界

 これからの住宅事情はどうなるのでしょう。高齢化によって全国で空き家が増えて、子ども達はいつもより早く独立して、なのに結婚は遅くなり世帯を 持つ時期が遅れてきます。すでに高齢者や学生、社会人の単身世帯がどんどん増えてきて、家庭の定義や構成人数がどんどん下がってくるのです。

 マイホームが夢だった時代より、賃貸住宅やアパート住まい、シェアハウスやコーポレート住宅といった新しい住まい方が増えてきています。すでに家電商品は小型化してして、家電ではなく個電商品として家には何台も増えてきました。

 家具も据え付け型クローゼットが主流となって、洋服たんすや引き出しなどの大型家具は隅へ追いやられています。ファンシーショップで扱う日用雑貨とインテリアショップの区別がなくなり、店より通販への移行もどんどん進みます。
 
 ORIGAMI、GILT、ETSY、FABなどのデザイン重視の通販ショップが大好調なのは、このような単身世帯増加と都市への集中化がもたらしている風潮です。

 そもそもメーカー、流通、小売店舗が一気にEC通販モデルに転換している最中ですから、メーカーも工場を捨ててファブレス化が進みます。もしくは、マザー工場のようにどのような素材原材料でも扱える工場でなければ、存在意義が薄くなるのです。
 アイリスオーヤマはその典型で、木工すのこ工場からプラスティック衣装ケース、アルミ調理器具、家電商品とLED照明でシェアをどんどん高めています。

 カーテン、壁紙、カーペットというインテリア高額商品ですら、メーカーが工場を手放す輸入産業へ進み始めているのです。
 住宅供給が頭打ちになって、新しい住宅のマーケティングが必要になりました。空き家問題も解決策が必要です。そこで、UR賃貸住宅公社はIKEAとジョ イントして、古いキッチン、お風呂、押し入れをモダンに改装しました。低い天井でもカラーリングのデザインで広々空間が演出できるといいます。最新高層マ ンションと同じようなキッチンで女性には好評だとか。

 インテリアショップはますます、NET通販のためのショールーミングになるでしょう。工場や原材料を大量に確保する家具業界と同様に、資金を寝かすリスクを避けなければなりません。いっそう受注生産、まとまり販売に向かいます。
 マーケティングは販売の失敗予防科学ですが、その背景には資金リスクを避けるための安全弁でなければならないからです。
 インテリア業界は販売単価の高さで優位性がありました。これからは、低単価高回転、ネットと合わせたオムニチャネルでの販売に転換してゆかねばならないのです。
 
(花房 陵 イーソーコ総合研究所主席コンサルタント)


国際物流総合展2021