物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

千葉・内陸地区▼平屋ヤード付、高機能施設など限られた物件は除きテナント獲得は厳しい情勢 物流不動産市況

現在の千葉・内陸地区の賃貸倉庫の平均相場は次のとおり(冷凍・冷蔵倉庫などを除く)

 柏市:坪3,200~4,200円
野田市:坪3,000~3,800円
成田市:坪3,500~4,500円
富里市:坪3,000~4,000円

県内の工業団地、物流団地エリアを持つ、柏・野田市、航空貨物需要がある成田市など、以前はニーズがそれなりにあった地区だが、やはり交通アクセスの便から現在、値下がり傾向。空き倉庫も目立っている。

成田市では、航空内の貨物取扱施設が不足するなか、今後の航空貨物増大を見込み、フォワーダーによる自社の貨物取扱施設の建設、外資を中心とした高機能型の大規模倉庫の建設が相次ぐこととなったが、供給過多による玉突き現象によって、空き倉庫物件を多く発生させる要因ともなっている。

千葉・湾岸地区がここ数年の間で、賃料は引き下がりつつも、首都圏配送に適した特徴から、今後、埋まっていくものとみられるのに対し、千葉・内陸地区は平屋ヤード付、高機能施設など限られた物件は除き、今後もテナント獲得は厳しいとみられている。

立地面(駅、バス等の交通インフラの整備状況)で劣っているエリアでは、人材獲得に苦労するケースが目立っているが、たとえば外資の高機能型倉庫では、駅から離れた場所に施設がある場合、送迎バスを走らせることによって、人の来やすい環境づくりに務めているようだ。

次回は神奈川・湾岸地区の相場を探ってみたい。

(イーソーコ総合研究所・編集部)