物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
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物流不動産は貯金 Saving(第4回) 物流マネー70兆円のゆくえ

マネーはただの数字だと紹介したが、通帳の記録された数字はいつかはゼロになる。つまり、マネーを遣えば無くなるのは自明の理である。さて、マネーの使い道こそが重要なわけだ。経済は習ったと思うが、我が国の経済は国民生産、GNPとかGDPという数値で表される。国民所得とも呼び、その公式は
 
Y=C+I で示され、所得は消費Consume とInvest 、
消費と投資で表すことができる。

実際問題、日本政府は道路を作る投資と政府職員を含む消費活動を続けている。

はてと思う方は、自分の給料を考えてみてほしい。給料は毎月のお買い物消費と生命保険料や定期貯金、預金で月末にはゼロになっているはずだ。

私の所得は、Y=C+S となっている。Consume とSavings が個人の所得計算になる。

すると、国全体は Y=C+I 、個人は Y=C+S どうやらこの式からは、I=S という式が導かれる。国にとっての投資とは個人にとっての貯蓄と同じではないか?

ここで前回の銀行が登場する。私たちの貯蓄は保険と銀行預金に代表され、その金は企業や国によって設備投資や道路になっている。いや、それは税金ではないか? そうそう、この単純化された式には所得Yの一定割合である税が隠れている。税も投資と消費に向けられている。

貯金をすることと道路を作ることは、規模は違えど同じことなんだ。と気づくことが正解であり、貯蓄は投資と等しくなる(正しくは、貯蓄の合計が国家の投資と同じになる)

個人の家計で言えば、消費しないお金は貯金か何かへの投資、例えば不動産や株式への支出となるであろう。不動産も株式も、現在は物流倉庫になっているのが不思議だが事実であることを次回整理してみたいと思う。

巨大な物流施設は我々の貯金と投資活動から成り立っていることを証明したい。

<イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント 花房陵>