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働く意欲 - 第8回 現場のスローガン 物流改善12の視点

いい店、良い会社、優れた人材、素敵な人はどうやって分かるのでしょうか。どこかが違うはずです。私たちは第六感というセンサーを持っています。元気のいい居酒屋、すし屋、ラーメン店はある種の期待を裏切りません。優れた会社も受付や応接室の雰囲気で感じることができるのです。儲かっている、利益が出ている、良い人材が居る、素敵な経営者がいるという雰囲気は『感じるもの』だから、私たちの直観(直感)は間違わないのです。

先入観や手にした情報のゆがみ、間違えた認識や様々な意見が私たち自らの判断を間違えさせてしまうのです。

ゲーテは『直観は過たない、誤てるは判断なり』と戯曲という、人生や他人の生活を高いところから見て結論づけていました。

組織はチームです。監督やプレイヤーがたった一人でがんばっても、勝利にはつながらないものです。スタープレイヤーがいなくても、チームそのものが優れていれば勝利は手にすることができるのです。

『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』旧楽天球団野村監督が不調から抜け出したときに、チーム全員に与えた格言です。

幸運で勝つこともあるが、その時には理由がない。けれども負けるチームには理由も原因も常にあり、「なぜ負けたのか分からない」などということは世の中にないのです。名言であり、真理でもあるのではないでしょうか。

素敵な人は立ち居振る舞い、言葉遣いや姿、衣装まで素敵です。方やダメな人は、雰囲気からしてダメ。意欲的な職場に共通しているのは、チームワークを「感じたり、演出している」ところなのです。仕事は一人では始まらないし、終わらない。ましてや業績は一人で稼ぎ出すことなど不可能だからです。優れた人材はチームの中でその人なりのポジションがあり、役割をきっちり果たし、得意な奴が得意な仕事をすればいい。すべてが分担、チームになっていることが、職場の意欲につながっているのです。

ガジェットとはおもちゃや小物、ちょっとした道具のことを言います。チームワークの表れ方は、ユニフォームやお互いの呼び方、掲示物や目標の状況、過去の戦歴や賞状の有無など、ガジェットで見つけることができるものです。

たとえ清掃の分担表でも、朝礼の当番表でもそうですが、皆で分担していることがチームの原点ではないでしょうか。マネージャーを筆頭にしても小さなチーム単位で仕事がなされ、チームで業績を競い、チーム単位で応援やサポートに回る姿がメンバー全員意欲につながるのです。

神は委細にこだわり、真理は目前に横たわる。小さなことで全体が分かるのです。

(イーソーコ総合研究所主席コンサルタント 花房 陵)