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日本自動車ターミナル/メトロポリタン・ロジスティクスで物流最適化支援 

大田区、板橋区、足立区、江戸川区の都内物流要衝地でトラックターミナルを運営する日本自動車ターミナルは「メトロポリタン・ロジスティクス」をコンセプトに掲げる。その優位性は(1)リードタイム・アドバンテージ(配送時間短縮の優位性)、(2)レイバー・アドバンテージ(労働力確保の優位性)、(3)キャリアリンク・アドバンテージ(共同輸配送の実現や陸海空の連携の優位性)、(4)コンティニュイティ・アドバンテージ(事業継続の優位性)の4点。同社はメトロポリタン・ロジスティクスの概念を活かした新しい高機能型物流施設「ダイナベース」をこの7月に東京・大田区に竣工する。背景を事業本部の木浦智之営業課長に話を聞いた。

――物流業界はいよいよ人手不足が深刻化しています。自動運転、AI、IoTなどのキーワードが出ていますが、貴社の「メトロポリタン・ロジスティクス」による物流効率化を実現する、公共性を持つトラックターミナルに注目が集まっています。

木浦 昭和40年の設立当時は、高度成長期で多くのトラックが首都圏に流入することに伴い、道路交通事情が悪化していき、トラックターミナルのスキームが注目されてきました。そこで当社は都内限定でトラックターミナルを4か所整備し、首都高速道路、環状7・8号線、中山道、湾岸道路で有機的に結び、中継輸送の合理化と都市機能の向上に寄与してきました。そして時間をかけて、現在ではトラックターミナルと都市機能は完全に一体化していると感じております。

4つのトラックターミナルはいずれも居住区から近いことから、主婦や学生アルバイトの雇用に適しています。また、都心から10~15キロ圏内にあり配達地に近いため、少ないトラック台数で多くの配達先を回ることが可能となります。さらにこれからは、機械化に対応するため、天井の高い施設を建設することも検討しています。
以上のことから、人手不足に悩む企業様には、是非、ご利用いただきたいと考えます。

――日本の物流は大きく様変わりしています。

木浦 ジャストインタイム、多頻度小口化、宅配便に代表される消費者物流の進展や環境に対する配慮など、大きく変化しています。

そこで弊社は「メトロポリタン・ロジスティクス」という新たなコンセプトを掲げ、複合的な機能を持つ基幹施設の整備などの新規事業を進め、お客様の期待に応えています

――メトロポリタン・ロジスティクスがもたらすトラックターミナルのメリットは?

木浦 トラックターミナルとして、半世紀にわたり、首都圏の物流インフラを担ってきたノウハウがメトロポリタン・ロジスティクスに通じています。弊社の施設を利用することで4つのアドバンテージを享受できると言えます。

――7月に完成する京浜トラックターミナル「ダイナベース」の状況は?

木浦 東京モノレール東側を再開発用地として建設しています。地上5階建て、延床面積2万9300坪で、当社初のランプウェイを設けました。おかげさまで入居するテナント様は100%決定しています。1階が食品卸の尾家産業様、2階から5階までを医薬品卸の東邦ホールディングス様にご入居いただく予定です。

――坪単価が高価な都内一等地で竣工前に決定ですか。

木浦 平和島は、物流の要衝地です。物流の一丁目一番地、物流銀座とも呼ばれていますが、メトロポリタン・ロジスティクスで謳う「リードタイム」が短くできることが最大のメリットとなります。他地域と比べて高い賃料でも、総物流コストは安く抑えることができるわけです。

東邦ホールディングス様では、災害に強いBCPを特にご評価いただきました。医薬品を扱っているため、災害発生時でも供給を止めることはできません。それも東京の都心、中心部に核となる物流拠点を設けたいというニーズがおありで、新たに立ち上げられます。

ちなみにダイナベースではランプウェイ部分まで免震構造も導入します。また、平和島地域は埋立地ですが、京浜トラックターミナルでは、軟弱地盤改良工法の一つとなる「ペーパードレーン工法」を採用し、埋立地の水を吸い取り、地盤中に鉛直方向にカードボードを打設して地盤を強化しています。東日本大震災でもビクともしませんでした。

――他のトラックターミナルの動きはありますか。

木浦 板橋は平成33年から全面リニューアルを行います。7~10年構想で行うもので段階的に行う予定です。また葛西はオーダーメイドのBTS(Build To Suit)で計画中です。

――今後、東京以外での展開は?

木浦 現時点においては、東京以外での展開は考えておりません。これからも東京都内・23区の4か所に特化して物流をサポートしていきます。当社は都内4か所のメリットを最大限に活かし、利用テナント様に戦略的ロジスティクスをご支援できたらと考えております。

 


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