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走るYouTuber、@ふっきーが見た物流業界 ~カリスマドライバーが新人ドライバーをリクルート~ 

走るYouTuber、@ふっきーが見た物流業界

~カリスマドライバーが新人ドライバーをリクルート~


YouTubeで動画をアップする軽貨物ドライバー・ふっきーさんに話を聞いた。

 個人事業主として、午前中は特定荷主のチャーター便、午後からはハコベルなどの配送シェアリングサービスからスポット案件配送を受注、Amazonの宅配ドライバーにも登録している。

 一般の荷物だけではく、手が空いた時には軽貨物版UberEatsの配送をもこなす。効率的な時間の使い方が功を奏して、1日2万円以上の粗利があるという。

そんなふっきーさんにAmazonの配達現場やシェアリングエコノミーのサービス、不在率など、第一線ドライバーから見た物流業界を語ってもらった。

運送会社に就職しない理由

――ふっきーさんのように外から物流業界に参入される方は大歓迎です。のびのび仕事こなす姿を見ると、こちらまで楽しくなります。

●ふっきー● ありがとうございます。

――ふっきーさんのご経歴をお聞かせください。

●ふっきー● 理容師、IT企業、中国・海南省で日本語教師を4年間経験しました。結婚を機に日本に戻ってきましたが、日本語教師の仕事は待遇面で見つからず、法人向けの営業・コンサルティングの外交員を経て、物流業に進出しました。

――個人事業主としては何年目?

●ふっきー● 日本帰国後の2013年に登録しましたので、6年目です。

――物流とは関係のない業界を歩まれてきましたが、車の運転はもともとお好きだったのですか。

●ふっきー● 割と好きなほうでしたが、東京での運転はごちゃごちゃしていてやりたくなかった。しかし、営業の仕事では電車・バスなどの移動で時間的な無駄や体力的にもしんどくなり、カーシェアの車を借りることも多くなりました。家族で出かける際にもカーシェアの車を使用するようになりました。

ようやく東京でも運転できそうだと出応えが出てきた時に、赤ちゃんが誕生しました。すると移動手段の車がないと非常に困難となりました。そこで、仕事でも使用できる、家族面でも使えるファミリーカーの所有もいいのではないか――と考えました。

――それが軽貨物ドライバーということですね。 

●ふっきー● その通りです。新たな仕事を始める際の条件として、見習い期間がなく、すぐに収入に結び付ける、そして倉庫を借りる必要がない職種に限定しました。

友人の壁紙職人や清掃会社を経営する人を見ると、道具や材料が多いため、どうしても倉庫を借りざるを得ない。その賃料は発生しないようにしたかったのです。これらの条件で探した結果、消去法で軽貨物ドライバーに行きつきました。

――お聞きしたかった点ですが、運送会社はふっきーさんのような若手が欲しくて仕方ない、売り手市場です。運送会社への就職は考えなかったのですか。

●ふっきー● 正直、就職も考えました。ドライバーになる前の数年間、個人事業主として仕事をこなしてきたため、適正があるのではないかと考えました。

――軽貨物ドライバーを始めるにあたり、生活できそうだという手応えはありましたか。

●ふっきー● 調べていくうちに、ドライバーが不足している、求められている時代だということがわかりました。おいしい仕事ばかりではないかもしれませんが、自分が求める収入を得ることはできることと確信しました。

――体力に自信がありましたか。

●ふっきー● 体力に自信は今でもありません。ただ、家に配達に来てくれるおじさんドライバーくらいは働けるだろうと考えました(笑)。

――仕事のサイクルは?

●ふっきー● 朝5時起きで5時45分には家を出ます。赤ちゃんを21時に寝かすので、22時の就寝を心がけています。しかし、ドライバーの仕事は月15日間に限定、他の日は前職の営業や出張の理容師の仕事をこなしています。

時給制Amazonドライバーはおいしい仕事か

――Amazonが開始した新宅配サービス・Amazonflexも、こなしていらっしゃっています。

●ふっきー● Amazonからお声がけいただき、2018年暮れから開始しました。お試し期間として、Amazonが提示した時給は税込みで約2200円 でした。Amazonは個建計算ではなく、2時間コース、4時間コースなどでの枠により金額が決まっています。料金の中にはガソリン代や駐車料金は入っていません。

――その枠のなかで、配達する個数の縛りはありますか。

●ふっきー● それは設けられていません、ものすごく少ない、おいしい仕事もありますし、現場まで行ってみないとわからないのが現状です。僕がこの間、4時間 コースをやった際には20個に行かなかった。15個で打ち止めとなりました。レギュラーのオファーでは朝スタートの8時間コースでは1万6000円です。

――4時間 15個は楽な部類に入るのですか。

●ふっきー● かなり楽な案件です。荷物を1個1個、しっかり指差し確認できるほどの余裕がありました。

――再配達も発生しますか。

●ふっきー● 規定された時間枠のなか、不在の際には行く必要がありません。先日やった際には平日18時から22時までの枠で、25個の中、再配達分の荷物がいつくかありました。そういった場合は、枠を飛び越えて別のドライバーが運ぶことになります。

第一線ドライバーから見た平日の不在率

――時給換算で2000円、Amazonの仕事はおいしい案件に入りますか。

●ふっきー● その通りです。僕はドライバーになり、デリバリープロバイダとしてやってきましたが、一番の大きな問題は不在でしたから。

時間帯にもよりますが、平日の不在率は1/4程度あります。その荷物を宅配のゴールデンタイムの20時、21時に駆けずり回っていますから。さばけない場合は翌日に持ち越しです。不在周りは最低でも1回はしなければなりません。

ただし、土日に長時間で配達する場合はそこまで多くありません。土日は完全オフにしますので。

運送の仕事のサイクルを教えてください。

●ふっきー● 朝の7時から16時まではチャーター便、それ以降はシェアリングエコノミーで案件を探しています。このスタイルで週3日14時間程度従事しています。空いた時間に営業や理容、YouTubeにアップする動画編集やブログ記事などを書いています。

――空いている時間は運送のシェアリングエコノミーも活用されています。

●ふっきー● ハコベルのほか、PickGoダイアク(DIAq)などに登録しています。一番好きなのはハコベルです。まずアプリのユーザーインターフェースがとても使いやすく、案件が早い者勝ちの点もいい。

PickGoはエントリー制で、荷主さんがドライバーを選ぶ方式です。10分程度で決まることが多いのですが、1時間ほど待たされることがあり、その時間のロスは大きい。だから早い者勝ちのハコベルは、僕のスタイルに合致しています。

次の案件が決まっている場合や帰宅時間が決まっているなど、遠方に行きたい場合は軽版のUberEatsをこなしています。

――UberEatsはスポット案件のみ?

●ふっきー● 主に帰り道にやっています。仕事終わりは決めていませんが、22時までやることもあるし、疲れている時や訪問理容があるときは19時30分であがることもあります。

新人ドライバーをAmazonに”リクルート”

――そもそも、ふっきーさんがYouTubeで情報を発信される目的は?

●ふっきー● 情報は発信してこそ自分で整理がつきます。それによってアドバイスがもらえ、自分でしっかりしたアウトプットを出すことができ、自分の栄養分になります。また広告収入を得ることができるのも大きいですね。

編集作業は時間がかかるため、好きでないとできないでしょうね。もともとカメラやビデオなどは好きでしたから、苦にはなりません。

――1日の走行距離は?

●ふっきー● 少ない日で100km前後。多い日には200kmいくこともあります。一日中スポット案件のみをこなす場合は250Kmいくこともあります。

――現在の物流業界が抱える課題についてお考えをお聞かせください。

●ふっきー● 業界全体の大きいことはわかりませんが、僕がYouTubeで自分の働き方を紹介していると、いろいろな反響があります。その中には「そんなうまくいくはずがない」などのコメントもある一方で、「いいね」と言ってくれる意見も多数あります。そこで、脱サラして軽貨物ドライバーを始めたいという人が多いことがわかりました。

――ふっきーさんに影響されて、物流業に入る人がいるわけですね。

●ふっきー● 視聴者からの連絡は数多くいただきます。運送会社は不透明、非公開な部分が多く、いただけるはずの料金から何%引かれるかなどを規定に書いていない。実際は仲介手料で30%引かれたり、車両リースの場合は50%引かれる会社もありました。そういった不透明な要素が不満になっていたと思います。

僕のような個人事業主の軽貨物ドライバーがフルで頑張れば、月70万円稼げることが明白になり、視聴者からご相談される機会が増えました。全ての方が異業種からとは限りませんが、多くの方をAmazonに紹介しています。

――業界入りへの橋渡しをされているわけですね。引越し案件はありますか。

●ふっきー● 数回やったことはありますが、できるたらもう受けたくない。体力的にしんどいですし、荷物の梱包をしっかりやっていることがほとんどない。クッション材や毛布など専門の道具を常に車に入れているわけではありませんし。引越しは通り道を養生しないといけないため、時間がかかりますから。

――保険への加入は?

●ふっきー●  車両の任意保険には入っていますが、貨物保険には入っていません。物に万が一何かあった場合は、サービスを受けている会社の保険でカバーできます。

――最後にふっきーさんの展望をお聞かせください。

●ふっきー● 軽貨物ドライバーの仕事は楽しいため、これからもこのサイクルで続けていきたいと考えています。

 

▽YouTubeチャンネル ふっきー【一生フリーランスします】
(登録数は4月7日現在で7398人)

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