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「WAREHOUSE Shibaura」がNHKドラマの撮影に使用されました 

 

WAREHOUSE Shibaura」が、NHKドラマ「美女と男子」のロケ地として撮影に使用されました。

 

撮影に使われた「co-ba Re-SOHKO」の一室

撮影に使われた一室

 

撮影に使用されたのは、「WAREHOUSE Shibaura」8階のレンタルオフィス。築年数を経た倉庫をオフィスにリノベーションしたような空間を再現し、打ち放しのコンクリートの壁に下地を露出させた天井、それにアクセントとして木材が使用され、プリミティブにしてインダストリアルな雰囲気が特徴のレンタルオフィスです。

今回は、仲間由紀恵さん演じる主人公・沢渡一子がマネージャーとして活躍する芸能プロダクション「オフィスイシノ」の一室という設定で、ドラマ中盤における重要なシーンの撮影が行われました。。

どのような経緯でロケ地に決まったのか、なぜ選ばれたのか。美術デザインを担当した小澤直行さんにお話をお聞きしました。

 

-ドラマのなかで、このレンタルオフィスが登場するシーンの位置づけは。

小澤:主人公は最初に入った芸能プロダクションが倒産し、新しい芸能プロダクションに移籍して働いています。事務所のシーンは基本的にNHKのスタジオで撮影しているのですが、今回はその会議室のシーンをロケで撮影することにしました。

-なぜここを使われたのですか。

小澤:事務所のセットについては監督とイメージを話し合い、主人公が元々いた芸能プロとは全然違うビジュアルにしたかったこともあって、リノベーションした物件という設定にしました。今回、それにつながるロケ地を探すにあたって、こちらの場所が我々のイメージにぴったりだったので、お願いしてロケをさせて頂きました。

-数多いリノベーション物件のなかからこちらを選んだポイントは。

小澤:ドラマのビジュアルを作っていく過程において、デザイナーがまず考えるのが、見ている人のわかりやすさです。ここは何のシーンか、何がテーマなのか、登場人物の心情はどんななのかなどなど、セットデザインやロケ地選びには、シーンの本質や台本には書かれていない行間に込められた想いを伝える役割もあります。セリフだけではなく、そのシーンのビジュアルで魅せる事がドラマデザインです。こちらは今回のドラマのシーンにとても合っていて、非常にセンスを感じました。

-最近、リノベーション物件がよく撮影に使用されています。

小澤:リサイクルやリユースなど、エコロジーな生活がクローズアップされる今の時代にマッチしているのではないでしょうか。またリノベーションした空間は役者との対比がつきやすく、相性がとても良いと思います。リノベーション物件は構造体の素材感を直に感じられる空間だし、何より古いモノに新しいモノの良さを付け加えることによってさらに新しいモノを生み出すことができると思います。

-倉庫が格好いいという方も増えてきました。

小澤:長い間使い込まれ、歴史が積み重ねられた空間は人々にとってある種ファンタジーを感じるのかもしれませんね。映像というのは美術だけでなく、照明などいろいろな要素が組み合わさってできるものです。倉庫は天井にダクトやパイプが通っていたり、窓のカタチが特徴的だったり、映像に陰影がつけやすく、より劇的な空間に仕上げるのに最適です。また、素材のよさを生かす空間にしやすいのも良いですね。

-セットを造るうえで心がけていることはありますか。

小澤:セットづくりとは、本物よりも本物らしさをつくる仕事です。実用性も大事ですが、画面での映り方を特に意識し、細かい所まで気を配って作り込みます。いわば「細部に神が宿る」仕事で、手を抜かずにやれば必ずいいものができると考えています。

 

 

倉庫リノベーションへの注目が高まるなか、今後も「WAREHOUSE Shibaura」の露出が増えていくかもしれません。倉庫やリノベーション物件を格好いいと捉える人々がさらに増えていけば、こんなにうれしいことはありません。

 

撮影風景①

撮影風景1

撮影風景②

撮影風景2